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派手な金髪から地味な黒髪に変わっており、
痩せたというよりは窶れたせいで全くわからなかったが
その声を聞いて漸くその男が誰だかわかった。
谷崎 奎だ。
谷崎が佑に何かするとは考えられないが
2人の間に佑を守るように立つ。
2人で話したいから退いてほしいという谷崎の要求に
佑を見ると大丈夫だというように頷かれたので
それならばと2人の間から退く。
何を話しているのかよく聞こえないものの
聞こえた言葉の端々と雰囲気からするに大体こんな感じだ。
谷崎が佑に復縁を持ちかけるが佑が断る。
なので谷崎はスマホを取り出しアドレス帳から女の子の連絡先を全て消して見せそのスマホを地面に叩きつけると踏み割った。
電話番号もメールアドレスも変えて今後一切女の子とは事務的内容以外で連絡は取らないという。
佑から別れを切りだされそれまで平気だと思っていた筈なのにどんどん自分の日常が崩れていくのがわかったらしい。
佑が自分にとって如何に大切だったか失ってから気付いたのだ。
谷崎はその場に膝を付き
"俺…佑さんが居なくなってからダメダメなんです…。貴方が居ないと生きていけない…もう一回だけ俺にチャンスをください。"
と頭を下げた。それに佑は少し戸惑っているようだった。
少し考えさせてくれと言った後
走ってその場を離れていってしまった。
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