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入学式 10
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うるさい…アリスと副会長は仲良くしていて、雪渓は床で寝転んでるし、牙狼と氷狐竜はソファーで寝てるし……
暇だー
俺は壁の隅に座って目を閉じる。
<火は音をたて、水は透き通り、風は吹き渡る。
雷は炎となり、雪は雨とともにあり。
光は満ちて闇は落ちての巡り会い
違う色が混じり合う者は垢に染まる。
何もない世界は白となり、剥がれ落ちた記憶は黒くなる>
これは1つの本に書かれていた文章である。
俺はこの意味を知りたいし、興味もある
たまに声を出して歌ったことがある
だけど他の人には不気味な文章らしい
この言葉は俺にとって大切な記憶なのに
なにも、なにも、思い出せないんだ。
そして俺の意識はここで途切れた。
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