アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
最悪な朝
-
* * *
朝の眩しい日差しが窓から悠人の部屋に差し込み、小鳥が木枝に止まり 囀りを奏でている。
「はーるーとーくん!!あーさーだーよー!!」
角谷は悠人の部屋に入ると、部屋の電気をつけて悠人から毛布を剥ぐ。
──── うるさいなぁ……
「ん ────」
悠人は毛布を引っ張り自分にかけると寝返りをうってそっぽを向く。
「ムチュ────♥♥♥♥」
「んんんんんん///やめろぉおおおおおおおおお!!」
角谷は悠人の上に乗りかわいい寝顔を両手で包み込みキスをした。
「あっ///勃きた?」※勃きた→起きた
顔が真っ赤な悠人は角谷の腹を蹴るとベッドから出て洗面所に行き顔を洗う。
──── 俺のファーストキスがぁ………うぅ…
悠人はリビングに行くと、ソファに座っている角谷が「おはよー」と挨拶した。何事もなかったかのような笑顔にイライラが溜まる。
「おはようございます。なんで、キスしたんですか?」
頬を膨らませ怒っている悠人のその膨らみを角屋は人差し指で押す。ブーっと音が鳴るのを楽しみながら「嫌だった?」と悪びれもなく聞いた。
「嫌ですよ!!!!ファーストキスが男だなんて!!!!!」
「えっ……ごめんね……ピエン」
顔を大きな手で覆い、しくしくと泣く角屋。指の隙間からはチラチラと目が見える。
こいつ絶対泣いた振りだろ!!と思うと、悠人は非常に腹が立って仕方がない。俺、可哀想みたいなのウザイだけだから。
「そんな顔しても許しません!!」
悠人は制服に着替ると、角谷をおいて学食へ向かう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 164