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羞恥が戻って参りました
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* * *
愛葉悠人は困っていた。角谷との行為後、いつの間にか眠っていて、気づいたら朝。視界には角谷の胸板。脳内では自身の失態と恥ずかしい発言がループする。
消えてしまいたい。恥ずかしい。恥ずかしい。
まだ、角谷は寝ているようで悠人が動いても起きる気配がしない。
ふわりと角谷の匂いがして、少し、ほんの少しだけ嗅いでみたりする。朝日が窓から入ってきて、黒に染めていた髪が太陽の光で金髪へと変わる。
そろそろ染め直さないと。毛先を見ては枝毛を探す。
悠人「…………………?!!!」
今更だが、自分が裸であることに気づく。すぐさま服を着たい。こんなひ弱な体を隠したい。
ベッドから出ようと………
ガシッ!!
角谷「はるとぉ………おはよ」
悠人「おはようございます」
そう、自分は服を着ようと…
だが、角谷の腕が悠人の腰をしっかりと掴んでいる。角谷の方へと引き込めれると、肌と肌が密着する。角谷は悠人の胸に頬をすり寄せていた。
悠人「…………んっ」
髪がチクチクと当たって擽ったい。こうしていると角谷が小さな子供みたいだ。
悠人「んっ………ぁんっ………はぁっ」
訂正する。変態だ。
朝から盛りやがって。そんなこと思いながら受け入れてしまう自分もどうかしてる。
角谷「悠人、おはようのキス」
悠人は目を瞑ると、角谷が触れるだけのキスをした。目を瞑る初々しい悠人に、角谷はニヤニヤが止まらない。
キス顔の悠人、、、可愛い……
悠人がモゾモゾと動いて、何か悩んだり赤面している時から角谷は起きていた。悠人が自分の匂いを嗅いでた。いつもなら、角谷が悠人の匂いを嗅ぐのに立場が違う事に新鮮さを感じる。
角谷「ねぇ、悠人。髪は染めなくていいよ。俺は、悠人の金髪好きだよ」
悠人「………でも」
角谷「もう、悠人の髪のことを酷く言う人はいないから」
悠人「そうだった………」
角谷は悠人の髪に触れると、唇を近づけた。男に髪なんてキスしてもらったこと無い。ましてや、BL漫画にすら見ることはあまり無い。
こんなに、ドキドキするんだ。
悠人「先輩、僕を好きになってくれてありがとう」
感謝を伝えた。まだ、伝えきれないけど。
角谷「…………好きになってよかった。諦めなくてよかった」
これは角谷の本音だろう。ストーカー歴が長いほど、辛かっただろう。悠人が誰かと仲良くしてるだけで、それを見るだけで苦しかった。悔しかった。
目の奥が熱くなる。
悠人「ちょっ………先輩?先輩!!!??あたって」
勃起した息子が悠人の太ももに当たってるとかそんなこと気にしてる場合じゃない。今はこんな情けない泣き顔を見られたくない。角谷は悠人を強く強く抱きしめた。
悠人は角谷が泣いていることに気づいたのか、何も言わずに角谷の背中に手を回した。
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1年A組 愛葉悠人(あいば はると) 旧姓→花山院(かさんのいん) 主人公 被害 BL漫画など 一人称→俺だったり僕だったり 腐男子歴7年 姉がいる 黒髪
2年S組 梅乃屋 角谷(うめのや かどや)
悠人より30cm高い
被害 ひ・み・つ♡
一人称→私?
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