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防犯ブザー2
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逃げ用にも逃げられず、悠人は指輪を見て思い出した。今朝、角谷が悠人のスクールバッグに防犯ブザーを付けていたことに。
バックまでの距離1メートル。悠人は力の限り、そこまで手を伸ばした。
頼みの綱である、紐を引っ張る。
悠人「来なかったら…離婚だから………」
笹川は悠人の腕をネクタイで縛る。なんだこの変態は。悠人を見て鼻息を荒くしているではないか。
悠人「知らないと思うけど、僕には大切な婚約者がいるんだ」
笹川「だから?」
悠人「こーゆーことは好きな人とやるの!!」
笹川「そうなんだ………」
笹川の手が止まる。分かってくれた?悠人はホッとしたのも束の間、笹川は行為を開始した。
悠人「やめてっ!!僕の話し、聞いてた??」
笹川「俺…愛葉のこと好きだわ」
悠人「だから、嫌だって!!」
笹川「好きな人とならいいんだろ?」
悠人「違うっ、好きあってる人!!人が嫌なことをしちゃ駄目って親に教わらなかったの!?」
笹川「俺の自由にしろと言う。だから俺の自由にする」
悠人「ふざけんな!!」
言い合いをしている内に、シャツが脱がされる。角谷以外の男に触れられ、そこからジワジワと黒く染まっていくように感じる。
拒否反応からか、鳥肌と吐き気が襲い、悠人は涙を流した。
悠人「やだっ…やだやだやだ!!ばかっばかっはやくたすけてよっばかっ」
悠人の泣き顔に欲情した笹川は悠人のジッパーを下げて小さな象徴に手をかけ────……
バキッ!
骨が折れる音に。悠人は瞑っていた目を開いた。痛みが無いため、自分の体が折れたわけではなさそうだ。見えるのは、笹川が数メートル先で倒れてるのと、誰かの足。ゆっくりと、視線を上にスライドさせていく。それは初めて見た、敵意を秘めた愛しい人の顔だった。
角谷「俺の悠人に触ってんじゃねーよ、害虫」
角谷はこんなに口が悪かったであろうか。記憶を辿る限りは無い。聞いたのは初めてである。
─────それよりも今、少しチビりそうになった。
繊細な悠人には今の角谷は刺激が強いらしい。
悠人「しぇんぱっ……」
角谷は悠人の拘束を解くと、笹川を縛り上げた。
腰を抜かした悠人は立ち上がれず、角谷は悠人にブレザーを着せるとお姫様抱っこをする。
角谷「遅くなってごめんね」
いつもの変態の表情に戻り、悠人はほっとすると涙をポロポロと流した。まだ震えが止まらなくて、安心したくて、「せんぱい」とずっと呼ぶ。
悠人「うぅ…助けてくれてありがとっ………」
悠人は角谷の胸に顔を埋めた。好きな甘い匂いに安心し、ゆっくりと目を閉じた。
──────────────
1年A組 愛葉悠人(あいば はると) 主人公 被害 BL漫画など 一人称→俺だったり僕だったり 腐男子歴7年 姉がいる 黒髪
2年S組 梅乃屋 角谷(うめのや かどや) 悠人より30cm高い 被害 ひ・み・つ♡ 一人称→私
1年A組 笹川 (ささがわ)
性欲に目覚める
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