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本当の変態
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──────…
チャプン…
肩までお湯に浸かると、ぶくぶくと口から空気の泡を出した。
向いにいる角谷は何も言わずに、悠人を見ている。
ずっとスルーをしていたが、確認しなければならないことがある。
いつもなら、「ぐへへっ、悠人の匂い」とか、盗撮、盗聴、下着を盗む、あの角谷。
角谷が襲われていた悠人を助けに来てくれた時。あの時、いつもの変態とは違った。怖かった。口が悪い角谷を初めて見た。
どっちが本当の先輩なのか。
悠人「先輩、先輩は変態です。でも、変態さんなのは僕に何か隠してるから?僕に隠してることありますよね?一人称、私、俺の時あったり。先輩のこと分からない」
角谷「悠人くん……」
悠人「僕のこと…どう思ってるんですか?先輩はストーカー変態設定にすれば、僕が本当の先輩知らなくても…好かれるって…僕のこと…」
悠人には隠せない。そう思った角谷は笑顔の仮面を外した。
真顔で、少し冷たさを感じる。悠人の心臓はぎゅっと凍りついた。
角谷「悠人を愛している。それは昔から変わらない。変わらないんだ。でも想いをさ、ずっと続けていくと歪んで崩れていく。歪んだものは直せなくて、口悪いし、性格悪いし…俺は悠人の隣に立つようなそんな立派な男じゃない。悠人を取られたくなくて、言えないようなこと裏でしてた。でも、ストーカーなのも合ってるし、変態なのも合ってる。悠人の隣にいた俺も本当の俺。」
角谷は悠人からの視線と反応が怖くて逸した。やっと悠人が自分を好いてくれたんだ。結婚だってするんだ。あの時、あいつ(笹川)がいなければなんて、人のせいにしてしまう。
角谷「嫌いにならないで…」
悠人「僕が、先輩を嫌いになるわけないじゃん」
水が揺れ動き、温かな体温と滑らかな肌が触れる。悠人が角谷を抱きしめていた。
悠人「愛してる。こんなに好きにさせた責任取ってください。そう約束したよね?先輩の性格が悪いのなんか知ってるし、僕だって性格悪いもん。無理して笑わなくていいし、僕だっていつも笑っているわけじゃないでしょ?僕に気を遣わなくていい。僕はそんなことされても嬉しくない。僕は先輩と一緒にいるだけで幸せなんだよ」
ずっと自分の想いだけが一方通行だと思っていた。好きにさせるために必死で演技して、いつかバレるんじゃないか。そう思い怯えていた。
水位が上がっていく、つま先立ちで必死に顔を出し水面で息をしていた。
"一緒にいるだけで幸せ"
魔法の言葉は、溺れそうだった自分を救う言葉。水が抜けて呼吸が楽になる。
この人を好きになって良かった。
角谷はやっと悠人の背中に腕を回した。
※作者です。この番組は…名前が長いので、略してみました!!!!"このごら"です!!ラ○ベみたい…
終わる終わる宣言しましたが、新しいの思いついたんで、終わりません!!これからも『このごら』よろしくお願いします!!!!
P.S.…不定期更新すみませんでしたぁぁぁあ!!!!
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1年A組 愛葉悠人(あいば はると) 主人公 被害 BL漫画など 一人称→俺だったり僕だったり 腐男子歴7年 姉がいる 金髪
2年S組 梅乃屋 角谷(うめのや かどや) 悠人より30cm高い 被害 ひ・み・つ♡ 一人称→俺
1年A組 笹川 (ささがわ)
性欲に目覚める
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