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8月9日(ハグの日) 番外編
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* * *
角谷「ねぇねぇ、悠人くん悠人くん」
悠人「なんですか?」
角谷「今日はハグの日だね!!」
悠人「…………」
角谷「ぎゅってして?」
そう言って鼻息の荒い変態は顔を近づけた。頬にある薄い毛が角谷の鼻息によって刺激され、ブルッと体が震える。
ぎゅってしてもないも…
悠人「もうすでにくっついてんじゃん」
ストーカーを捕まえる時だって、組織の緊急会議の時だって、変態は下半身を悠人に擦り付けるように抱きしめていた。というか、それも毎日だ。
角谷「でもでもぉ…悠人きゅんからは、抱きしめてもらったことない」
悠人「……………」
コイツを抱きしめるのは無理がある。なぜなら…
角谷「ハァハァハァハァ…甘い匂いだねぇ、可愛い悠人。悠人悠人悠人悠人」
↑コレだからだ。こんな変態抱きしめたいと思うか?そもそも、抱きしめられてるのも嫌で、逃げたいのだ。
周りの視線が痛い。
ここをどこだと思っている。
ここは、1年生の教室だぞ。
クラスメイトから白い目を向けられ、仲間からは"知らない人ですこの人"と完全に無視されている。
最悪だ。こんな変態と出会ってからロクなことがない。自分までもがこの変態と同レベルだと思われている。
なんでこんな男の恋人になったんだろ…過去の自分に問いたい。
角谷「はりゅと……もちもち…きもちぃ…ハァハァ」
悠人「………山へ帰れ。変態」
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