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赤づきん♥番外編Ⅲ
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***
ゆっくりと床が軋む。肺の奥深くまで染み渡る香りはあの少年の匂い。枕に顔を埋めると、更に男の中心を熱くした。
??「はぁはぁっ…はぁっ…はぁっ」
このまま彼と一緒になりたい。しかし、元気な声が玄関から響くと男は名残惜しくもベッドの下へと隠れた。
悠人「…?おばあちゃんはお出かけかな?」
生活音と近づく足音にある意味ドキドキさせながら、男は右手にカメラを用意する。映すのは悠人の横顔。1秒たりとも愛しい人の姿は逃さない。男がやっているのは一般的に言う、そう、盗撮だ。
天使のような悠人の歌声に、男はうっとりとする。
悠人「あっ………」
ベッドの下へと転がっていくリンゴ。そのリンゴを取るために悠人はベッドの下へと手を伸ばした。
悠人「ん?ここかな??」
いきなり現れた手から避ける男は、バレまいと必死になる。しかし、大型の男。シングルベッドは小さく、可愛い手からは逃れられない。
捕まったのは、男のアソコ。愛しのハニーから逮捕され、甘い声をあげた。
悠人「ん?なんか、、、やわらかい?」
??「あっ……」
悠人「あ?」
リンゴではない感触に、悠人はベッドの下を覗く。暗闇に光るのは赤いランプ。足から上へ視線を移すとカメラを持っていた男と目が合った。
??「……ぁ」
悠人「ギャァァァァア!!!!!!」
悠人は人生初めて恐怖で震え上がった。
目の前にいたのは人間ではない。鋭い目をした狼の男であったからだ。
避難訓練で大切なおかしもを実行した悠人は全力でドアへとかける。※おかしも→おさない・かけない・しゃべらない・もどらない
??「待ってくれ!!誤解なんだ!!!!!」
悠人「はい?どこがですか?」
??「俺は君を食べたり襲ったりしない。今日はたまたまここに来て迷ってしまって…(※ここに来て部屋から出るか迷ってしまった)」
悠人「そうなんですね…ん……この声、今朝の助けてくれた人?」
??「今朝、襲われてたよね?」
悠人「あの時はありがとうございます!助かりました!!あの、、迷子なんですよね?もう日も落ちる頃ですし、泊まりすか?」
カドヤ「ありがとう!是非!!」
遠慮というものを知らないカドヤは裂けたような大きな口の口角を上げて喜んだ。
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