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禁断の写真集
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カメラマン担当は其々お互いの特技を活かして、得意な被写体を撮りに行く。
「学校」は部長が。
「恋愛」がレン。
「桜」と「街の風景」を副部長が。
そして、人間を生々しく撮るのが上手い、レンがボーイズラブの担当に決まった。
被写体として、僕と島くんをモデルに。
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放課後、それぞれの持ち場に進み、僕と島くん、そしてレンは校長室に撮影許可を貰いに行った。
各部室や職員の先生方にも話は通してある。
例年通り、スムーズに話は進んだ。
それもそのはず。
この学校のルールはあってないようなもの。
制服も自由、出前も取ろうと思えばとれる。
ただ下駄を履いて登校してはいけないという意味不明な校則があるのみ。
「自然体でいいから」
バスケ部に頼んで、ユニフォームを貸して貰い、僕と島くんを交えて撮影を行う。
その際に、出演可能な生徒は、一緒に出て貰った。
島くんへのパスや、ワンオーワン。
「先輩、俺ここで勝ったら屋上でキスしてもいいですか?」
一瞬、理解に時間がかかった。
でも、今は勝負中。
賭け物があった方が面白いじゃないか。
「上等!」
「行くっすよ!」
結局僕は島くんのゴールを阻止することが出来ずに、負け。
でも、面白かった。
次の勝負はチームだった。
ボールがゴールに決まった時のハイタッチ。
その一瞬一瞬の動きを、レンズ越しに焼き付けて行くレン。
ほんの30分。だけど、レンはコンマ1秒も逃さない。
レンの合図で、撮影は終わった。
バスケ部に礼を述べて、次の撮影場所へ移る。
次はコンビニのおにぎりやジュースを買って屋上へ。
「さっきのあれ、本気っすからね」
階段を登ってる最中、島くんはそう、僕の耳元で囁いた。
耳がむず痒くなって、反応してしまう。
「約束だもんね」
「先輩可愛いっす」
にっと歯に噛む島くん。
モテる理由の1つはこれだと思った。
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