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甘くしたい③
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「じゃあ、じゃあなんで…
俺から触れられるのは嫌がるの?」
俺がそう言った途端、フジは目をまん丸にして驚き、あたふたと慌てだした。
「ち、ちが…!キヨを嫌がってるんじゃないんだよ!そうじゃなくて、えっと…」
なんだかモジモジしだすフジ。その先を言いたくないんだろうけど、俺とのスキンシップを嫌がってるんじゃないならなんだって言うのか。俺がその言葉の先を促すと、フジは観念したのか小さな声で、
「その、俺、キヨとは今まで友達だったじゃん…なんかいきなり恋人らしいことするのが恥ずかしくて…キヨに触られると心臓壊れそうになって、俺らしくいられないから、避けてた…」
と、泣きながら言うフジ。
つまり、ただ恥ずかしいし、俺とそういう事するのに慣れてないから避けてた…と。
はぁ…とわざとらしく俺がため息を付くと、フジの肩がビクッと揺れ、不安そうな潤んだ目で俺を見てきた。
「キヨォ…、ごめんなさい。お、れ…キヨともっと恋人らしいことしたいし、このままじゃだめだって思ってるんだけど…」
フジは俺が怒ってると思ったのか、俺の顔色をチラチラ見ながら青い顔をしている。
「フジ」
名前を呼び、フジが顔をあげた瞬間、俺はフジの唇を奪った。
フジがビックリして口を開けたのを狙って、舌を入れる。
フジは抵抗はせずに、ただ俺の舌の動きに必死についていこうと頑張ってる様子だった。
フジは泣いてたせいもあるのか、すぐに息がもたなくなり、俺の服をキュッとにぎって俺に限界だと言うことを伝えてくる。
そっと口を離してやると、フジは顔を真っ赤にして目は潤んだまま、肩で息をしていて俺を上目遣いで見上げてくる。
…なまらエロい。
今すぐ押し倒したくなるのを我慢して、フジを抱き締める。
「フジ…、俺もう我慢できねーよ?
フジともっとキスしてーし、セックスもしたい。
フジがそういうの恥ずかしくて無理だって言うんならさ、
…練習しよーぜ」
フジの頭を撫でながら言うと、フジはこくんと頷き、フジの方から俺にキスしてきた。
さっきとは違いすぐに唇は離れたが、フジからキスをしてくれたという大進歩に俺は嬉しくなる。
相変わらずフジの顔は今にも死ぬんじゃないかと思うくらい真っ赤だが、今ので何かが吹っ切れたのかフジが俺にギュッと抱きつく。
「キヨ、大好き。なまら好き。」
俺をギューギュー抱きしめながら呟くフジ。…ほんと、こいつ可愛すぎ。
「俺もフジが好き。な、今日はいっぱいキスさせて」
フジは俺の顔を見て、恥ずかしそうにうんと頷く。
俺達はそのまま、どちらからとも無く唇を重ね、離れてはまた重ね、今までキスしてこなかった分を取り返すようにキスを繰り返した。
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