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A certain day~昶の一日~
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使用されていない会議室の一室。
親衛隊の幹部に、"計画"を話した。
「は…?あの、隙のない委員長を…ですか?」
背もたれに寄り掛かると、ギシギシと軋む音がする。
「隙がないなら、作ればいい。ちょっと脅してさ」
「…大丈夫なんですか?昶様」
「多少のリスクは承知の上。それでも、一度味わったら忘れられないし」
あの血も、身体も…覚えている。
あの強い目を組み伏せる。
想像しただけで、ゾクゾクした何かが背筋を駆け上がった。
気分が高揚するのを感じながら、唇を舐める。
「あんな極上のエモノ、オレが逃すワケないでしょ」
―――――――…
―――
―――――……
廊下を歩いて探していた先、早速その後ろ姿を発見する。
今日は一人らしい。
ますますツイてると頬も緩んで、後ろから飛びつこうとした。
「はーーやと!」
しかしすんでの所で避けられ、抱き竦めるはずの両手は空を掠めた。
「ちぇー、ノリ悪いなぁ」
「お前が馴れ馴れしいんだ」
相変わらず素っ気ない態度を取る颯都の首に腕を巻き付き、耳許に唇を寄せて囁く。
「オレに身体許した仲じゃん」
「許した積もりはねぇ」
「あーんなエロい姿曝けてたクセに?」
「っ…覚えてない」
オレの腕を振り解き、僅かに赤みが刺した頬を隠すようにそっぽを向く。
「あれ、思い出したみたいだけど?」
「うるせぇ」
鋭い睨みを受け流して、クスリ笑みを零す。
攻撃に対しては防備が固いけど…肝心な所はまるで無防備。
だからほら、付け入る隙を与える。
「黙っててあげるからさ……、」
(こんな魅惑的な餌)
(会長に独り占めさせはしない)
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