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ノーブル花魁物語第3弾
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あの人が出てきます。
★★★★★★★★★★★★★★
第4話『はじめてのお客様』
ゼン『…そこまで。流石は元華族です。所作も美しいですし、作法も完璧です。芸事には全く問題ありません』
グレン『芸事には…って事は他は問題があるんだな?』
ゼン『私に言えるのは、今のグレン様では、お客様の前に出せないという事です。後はご自分で、お考えになって下さい』
ー静かに障子を閉めて出ていくゼン
グレン(琴も三味線もちゃんと弾けてた。お茶の作法も間違いなかった。他の何がいけなかったんだ?色々緩すぎるけど、芸事はしっかりしてるんだな…何かホッとした)
テオ(※男衆←雑用をこなす人の事だと思われる)『あ、待って…違っ!お客様、お待ち下さい!そちらの部屋はお開けにならな…ッ…あぁっ!』
グレン(騒がしいな…何かあったのか?)
ー音もなく障子が開いて、青年が姿を現す
グレン『…!(何だよ…これ。俺、何で…急にドキドキして…心臓おかしい)』
ユウ(新しい客)『もしかして、稽古中かな?ごめんね。お邪魔しちゃったみたいだね』
グレン『別にいい。もう稽古は終わった。それより…さっさと出てってくれる?ここはアンタが来る部屋じゃない』
ユウ『可愛い…君にしていいかな?』
グレン『〜ッ///いきなり可愛いって言うな!(ヤバい!何か…またドキドキしてきた。一体何なんだよ)』
ユウ『真っ赤になってるね。本当に可愛い』
グレン『〜〜ッ///だからっ!可愛いって言うなって!アンタに言っとくけど、俺はまだ客前には出られない。それに…俺が勝手に決めていい事じゃないから』
ユウ『それでも…君がいいな。君以外は興味ないよ』
テオ『何か面倒な事になってきた。ゼン、呼んでこないと…』
ーパタパタと廊下の向こうに消えるテオ
ユウ『俺をお客さんにして欲しい』
グレン『…ッ…!(手握られただけで…心臓うるさいとか…俺、どうかしてる)
ユウ『さっきから心臓の音が凄いね。緊張してる?それとも…俺にドキドキしてる?』
グレン『…なっ///…何言ってんだよ!してない!俺はアンタにドキドキなんかしてないからな!(何で分かったんだ…クソッ!マジでどうかしてる)』
ユウ『クスクス…素直じゃないところも堪らなく可愛いね。今日はもう諦めるけど、また君に会いにくるよ。君が俺を選んでくれるまで、何度も…ね。逃げたらダメだよ』
ーチュッ
グレン『…っ…アンタ…何して…』
ユウ『綺麗な手にキスをしてはダメだった?じゃ、今度は可愛い手にキスしようか…なんて、ね』
グレン『〜〜ッ///綺麗とか、可愛いとか言うなっ!(ドキドキしすぎて、心臓壊れそうだ…)』
ユウ『また会える日を楽しみにしてるよ』
ー音もなく障子を閉めて、出ていくユウ
ゼン『グレン様、お座敷で大声を出してはいけません』
グレン『わ、悪い…変な客がきてて…』
ゼン『大切なお客様にそのような事を言うのは感心しませんね。今日はお帰りになられてしまったようですが…次回はこのような事許しませんよ』
グレン『そうだよな…ごめん』
ゼン『さて、今日の罰はノーブル様に決めて頂きましょうか。ゲンコツだけではないので、覚悟を決めて下さいね』
グレン(罰って…どうせ、デコピンとか、そういうオチだろ)
ノーブル屋では、厳しい罰はありません。
(フォフォフォ…しっぺも忘れてはならんよ、グレン王子)byノーブル13世
★★★★★★★★★★★★★★
しっぺ、デコピン、ゲンコツはノーブル屋の三大罰則です。
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