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五歳の誕生日に兄から゛首輪゛を貰った。首輪を!! 大事なことなので二度言いました。
自分でも兄にまとわりつく姿は子犬だろうなと思っていた。
でもまさか首輪をプレゼントされるとは想像できなかった。つけられた首輪は柔らかい素材で苦しくも違和感も感じない。
白と銀が混ざった染色に細かい綺麗な文様の刺繍、喉元付近にひし形の青い水晶が下がっている。
一見すると首輪じゃなくアクセサリーじゃないかと思う。でもどんな仕組みか首を大きく動かすとチリンと鈴のような綺麗な音が鳴る。
ちょっと引いたのは内緒。プレゼントはプレゼントだと思い切りました。
もう定位置となった兄の膝の上で本を読んでいた。あれから少しずつ文字を教えてもらい絵本をやっと読めるようになった。
「兄さま……重くありませんか」
何かの書類に目を通していた兄にたずねると、おもむろに手首を握られた。
「リアは細いし軽い。絵本を持っているのも疲れるのではないか」
「そ・そこまで弱くありません!」
何気ない酷い言葉にジワッと涙が溢れた。兄は涙目の表情がとても好きらしい。
ボソッと可愛いって声きこえてます。
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