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ドアが開く音がした。
僕は鎖が伸びる精一杯のところまで行って「おかえりなさい」って言った。
そしたら、「誰が許可したんだよ、勝手にしゃべんな」って思いっきり蹴飛ばされた。
昨日は「愛すべき恋人が帰宅したのにお帰りもないわけ?」って言って殴られたから言ったのに……。
蹴られて倒れた僕は髪を引っ張られて彼に起こされる。
「ごめんなさい」って言おうとしたけど、「しゃべんな」って言われたばかりだから言うのを諦めた。
代わりに身体の力を抜いて彼に身を任せる。
彼が僕に暴力を振る舞うのも、鎖に繋ぐのも、僕に対する愛情表現だって知ってるから、身体は震えるし彼の行動一つ一つが怖いけど身を委ねるしかない。
僕にとって、今、彼は恐怖の対象。
でも、それ以上に好きだから。
愛してるから。
だから、彼が暴力でしか愛を伝えられないのなら僕はそれを受け入れるしかない。
怖くても
痛くても
泣かずに笑わないと……。
僕はポチだから。
彼に引きずられてベットに運ばれて、そこでキスをされる。
キスは優しくってちゃんと愛されてるって実感できて、やっと笑えた。
僕は暴力からは愛情を感じれない。
ドMだったら、もっと幸せを感じれてたのかも。
でも、残念ながら僕はそうではないのだから我慢するしかない。
キスをもっとと、ねだりそうになって理性でその欲望を押さえ込む。
次にキスが貰えるのは僕の意識が落ちる前だろう。
キスが貰えるまでこれから彼のくれる痛みと言う名の愛情を受け入れないと。
「ほら、ポチ。餌の時間だ」
そう言って出されるのはドックフードで、未だにその味に慣れない僕は吐き出しそうになる。
表情が歪んでるだろう僕を見て彼の機嫌が良くなるのが伝わってくる。
ある程度食べて、それでも全部は無理で口に入れるのを止めたら、容赦なく殴られた。
「ポチ辞めたくなった?」
彼の問いかけに首を思いっきり横に振って、残りのドックフードを口に入れて飲み込む。
「ふーん、食べれるじゃん」
僕はちゃんと口のなかから無くなったことを示すために口を開いて彼に空なのを見せた。
「ポチ良い子だ、ご褒美やるよ」
「イッ……っ……」
痛みで涙が零れそうになる。
カッターナイフで薄く皮膚を切られた。
「うん、好きだよ、ポチ。愛してるよ」
彼は嬉しそうに傷口を抉りながら甘い言葉を僕に与えてくる。
ご褒美も罰も多分同じ……。
でも、ご褒美の方が彼の思い通りに動けてるってことだから嬉しい。
「ポチ、さっきからしゃべらないね。あー、しゃべんなって言ったからか。ポチ声出せ、喘げ。愛してやる」
渇いた蕾に塗らされる事なく指を入れられる。
「あ"っ……いたっ……ん」
容赦なく指を2本に増やされる。
多分裂けて血も出てると思う。
追い打ちをかけるように空いた手で切り傷を抉られ我慢していた涙がついに零れてしまった。
「嗚呼、ポチの血で汚れたじゃん」
そう言って彼は指を抜いて見せてきた。
やっぱり血でてるのか……って何処か他人事に感じた。
「俺の事、好きなんだろ?愛してるんだよな?」
「うん……好き、大好き」
「なら、笑えよ。俺がお前を触ってやってるんだから」
彼はそう言いながら青アザと切り傷だらけの僕の身体に指を這わせ、昨日殴られてできた青アザを力強く押した。
「笑えよ」って言われたけど、痛みで涙が溢れて笑えなかった。
「ごめんなさい……」
笑えなかったことに対して謝る。
あっ、殴られる……そう思った時には遅くってお腹を殴られた。
「萎えた。ポチ咥えて」
動かすだけで痛い身体を起こして、ズボンと下着から彼のモノを出して口に咥える。
彼は押し込めてくることもないけど、彼が舐めるようなフェラよりもイマラチオの方が好きなのを知ってるから、喉の奥まで入れて、彼を見詰める。
「ポチ良い子だな」
その言葉と同時に容赦なく喉の奥を突かれる。
自分から促したイマラチオだけど、僕は苦手で苦しくって生理的な涙がまた零れる。
その涙を拭うように彼の指が頬を撫でてくれる。
それが嬉しくって自然と苦しいのに表情が緩む。
喉の奥を突かれながらも、彼の指に撫でられて身を委ねていたら急に彼の指が僕の鼻を摘まんだ。
口のなかには彼のモノがあって息が出来なくなってもがく。
「ポチ」
呼ばれてもがくのを止めた。
苦しい……。
彼のモノが弾けて解放される。
彼のを呑み込んで酸素を取り込もうとしたら、彼のキスによってそれは阻まれ意識が途切れた。
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