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㉒ あの人を俺のものに
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一言声を掛け部屋に備え付けてある電話へ向かう。
この店は専用のマンションを買い取っていてその部屋に客を待機させキャストを向かわせるシステムを取っている。だから店への終了連絡やオプション設定などは各部屋の電話で連絡を取るようになっている
「もしもし」
「相馬くんどうした?新人はお気に召さないかい?」
「いや。かなり気に入った。だからこの子貰うね。いくら?」
キャストを気にいると見受けができるようになっている。
「陵は見てくれ、物腰は完璧だ。初物だし。だから結構な額は積んでもらわないとならない」
「だからいくらなの?」
「本当は10は積んで欲しいところだけど相馬くんだし8でどう?」
「了解。直ぐ振り込む。確認して」
「ありがとうございます。でもたまにはこっちも利用してね」
「考えとくわ」
電話を切り戻ると不安そうに見つめてくる。その顔も可愛くて思わず抱き締めた。
「あのさぁ。今店側に見受けの話してきた。だからこれからは俺専用ね。もう入金終わったし」
「…え…でも…僕みたいなのにそんな出すなんて…」
「嫌?俺以外も経験したい?」
フルフルと首を横に振ったその姿も可愛い…
「まぁ嫌といっても閉じ込めちゃうけどね…」
普通なら恐ろしい言葉のはずなのに目の前の人は嬉々としているように見えた
「先輩は変態ですね」
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