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15. end or end
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もうすぐ殺されるかもしれないという現実に面しても、あまり死に対する実感はないように思えた
生きている意味が感じられない、という考えが胸の内にストンと落ちたように納得してからというもの、死ぬこと自体に恐怖はなかった
けれど、反射的なものなのかなんなのか、銃を向けられることに対しては恐怖が拭いきれていない
自分でも矛盾していると思うが、やはり僕も人間なのだろう。心のどこかでは死を怖がっているのかもしれない
ほんの少し前、あんなに必死に死にたくないともがいていた自分がなんだか馬鹿みたいだ
ぐるぐるとまとまらない考えを延々と思い浮かべていれば、目の前の金髪が銃口をしっかり定めだしたのに気がつく
「じゃーね?、美人ちゃん♪」
金髪のその声と共に、銃の引き金がひかれる
銃弾の衝撃が怖くて、無意識にぎゅっと目を閉じる
「っ___ 」
一瞬、息が詰まり、胸元から、徐々に体中にとてつもない熱さと痛みがまわりだす
汗が大量に噴き出すような感覚があり頭がガンガンする
けど、
すぐに感覚が無くなって
意識が途絶えた__
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