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32. 父親
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…え?
「あ…旦那様、ご機嫌麗しゅうございます」
「お父様!お久しぶりです」
男性に、母が上品にドレスの端を持ちあげてお辞儀をし、続いてレヴィも元気に、けれども品よく挨拶をした
レヴィのお父様…ってことはこの人が僕の父さん⁉︎
想像よりも、ずっと高圧的で嫌な感じがした
ドアからゆっくりとした足取りでこちらに歩いてくると上から覗き込んでくる
「…ふん、男か」
男ですけど何か
父親からでた素っ気ない一言に思わず睨んでしまう
父が来たのは今日が初めて
なのに、一言目が男か、なんて痛い思いをして僕を産んでくれた母が可哀想だ…
男の子が生まれたことを喜ぶのはいい。
けど、まずは母に労いの言葉をかけるのが普通なんじゃないの?
こちらを見下すような、当たり前だという意志を含んでいそうな父の視線に無性にイライラしてくる
こいつからは前世の父さんと同じ匂いがする…
チェンジで!!!!
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