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36. 対抗
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その翌日
昨日のこともあり、いつもより遅くまで寝ても良いだろうと二度寝を考えていると、だんだんとそばが騒がしくなってくる
何を言っているのかきになるけど、まだ寝足りないという感情の方が上回り再度寝ようと寝返りをうつ
「ん〜…」
けれど声は小さくなるどころか大きななるばかりで、うるさいなぁ…と、薄く目を開いた
「レヴィ!なんで私よりこんなのを構うのよ!」
「静かにして下さい…!ノアが起きちゃうじゃないですか…」
声の主はレヴィと…もう一人は誰だろうか
大人しい色合いの可愛らしいドレスに身を包んでいる。女の子のようだが、誰なのかは分からない
それにしてもこの世界の10代は言葉遣いやらなんやら、妙に大人っぽいな…
そんなことを考えている間にも、少女はヒートアップしていき、声は大きくなっていくばかりだった
「意味が分からないわ!こんなのより、私の方が何倍も可愛いのに!」
こちらを指さし、顔を真っ赤にしながら自分の気持ちをぶちまける少女。
身振り手振りでレヴィに分かってもらおうと必死になっている様子だ
けれど、それとは対照的にレヴィは嫌悪感に顔を歪めているのが分かる
「はぁ?…あなたなんかよりよっぽどノアの方が可愛いに決まっています。自信過剰なんじゃないですか?」
歪めた顔のまま突っぱねるように言い放つレヴィ
「っ!な、なんで…私の方がレヴィのこと好きなのに!」
一瞬、詰まるものの、またすぐに喋りだす
こちらをぐっと睨んだあとに、目尻を下げ縋るかのようにレヴィをみる少女
だが、レヴィの表情はピクリとも動かない
僕はレヴィに恋愛感情なんてものはないからお好きにどうぞ、で終わりなんだけど
そもそも赤ん坊相手に張り合うようなことじゃない。が、彼女からしたらそうもいかないらしい
「はぁ…僕はあなたの事嫌いなんですがね」
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