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幸せとはVer.幸
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帰り道、俺の隣にいる海斗が口を開いた。
「昨日何かあったのか?」
「何も?」
「心配。」
「へーき」
俺は小さく笑った。
そんな話をしている間に駅に着いた。
「まって、チャージしたい」
ピッ、ピッ、
「よし、行こう」
チャージをして改札を通る。
相変わらず人は俺達を見ていて
俺は人の目線で酔った。
電車が来るまで椅子に座る事にした。
「幸、最近ちゃんと食べんの?」
「食べてるよ」
「本当に?また痩せてない?」
海斗は俺の腕を持ち上げる。
言わなくてもわかる悲しい顔。
俺はこんな時どんな反応したらいいか分からない。
だって俺は元気だし、元々少食だし。
心配されてもどう返したらいいか分からないんだ。
「───駅。───駅。まもなく発車いたします。」
「あ、電車」
「え?あ!!幸乗るぞ!」
俺と海斗はギリギリに電車に乗った。
俺は思う。
今この時間はあ幸せなのか。
友達と一緒に帰って、
心配してくれて、
これは幸せと言う気持ちなのか。
今は……
今はこれを幸せだと呼ぼう。
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