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ハードキスクレイジー甲斐田×千晴
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さっきから熱い視線が一心に注がれていた
「なんだよ……」
沈黙に耐えきれなくなって俺は口を開く。漏れでた言葉が顔にかかるぐらい甲斐田との距離が近い。
なんでこんなに至近距離で見つめあってんだ俺たちは。息臭いとか思われてたらどうしよ。
それもこれも一瞬の出来事で、脈絡というものが存在しなかった。
突然甲斐田に顔を挟み込まれ、無理やり顔を固定されている。力を入れられたらタコみたいな顔つきになるからやめてほしい。
甲斐田は俺の頬を堪能するかのように手を動かす。とても楽しそうだ。柔らかくもなんともない男の頬っぺた触って何が楽しいんだか。
「おい無視すんじゃねえ」
「はい。なんでしょうか」
そういいながらも俺の頬を弄ぶ手は止まらない。いい加減頭に来たので掌を抓ってやる。
「いい加減にしとけよ」
そうしたら渋々と言った感じだったが動きが止まった。手は離れなかったが。
「なんでしょうかじゃない。俺の言いたいことわからない?」
この状況を不満げに思ってる俺は声を尖らせる。ベタベタ触られるのはどうしてもなれないし、ムズがゆくもあったからだ。理由もなくほっぺたをいじくられるのも嫌な訳である。
「もっと触ってほしいけれど素直に言えないじれったいと思ってますか?」
「それは絶対ありえないからな!」
どんだけ俺ツンデレ扱いしてくるんだ。俺は普通だ普通。嫌なことは嫌だって言うし、してほしいことは普通に………言えないかもしれない。だって恥ずかしいだろ。
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