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白昼夢 赤松×甲斐田
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「だから、ね?俺にしときなよー」
「私は、千晴様以外に興味はありません」
「そう言わずにさ」
軽く甲斐田の太ももを撫で回すと、びくりと体を震わせる。
身をひこうと一歩下がるが、壁際に追い詰められてしまった。自分から逃げ場をなくした甲斐田は精いっぱい眉間にしわを寄せて赤松を睨みつける。
それすらも彼をあおりたてる材料。甲斐田が見せる全ての表情が、赤松を満たした。結局のところ、どう足掻いても逆効果にしか成りえはしない。
「あんたの頭の中の坊ちゃんより、気持ちよくしてあげる自信あるけど?」
その言葉に、さらに甲斐田が苦痛を露にする。これから先の展開は、嫌というほど理解できた。
口角が釣り上がるのを赤松は堪えきれない。
どうして愛している人の苦しそうな顔は、こうもじぶんを煽るのか。
歪んでいる、と自覚している。だからどうしたというのだ。
お互いくるっているのなら、何も問題はない。
情欲とも似てもにつかぬ熱い吐息を甲斐田の口内にもおくりこむ。
逃げようとする舌を捕まえ、口内を陵辱していく。
逃げないようにネクタイを引っ張り、赤松は荒い息をこぼしながらサングラスを外した。赤く濁った瞳が性的な色を宿して甲斐田を貫く。
「ね?俺ならあんたを気持ちよくできるからさ、坊ちゃんのこと忘れちゃいなよ。せめて今だけは」
答えはどうせ否に決まっているので、煩わしいその唇を強引に奪う。強く押し返さない自分も、甲斐田は大嫌いだった。こんなもの裏切りであり背徳だというのに、全身に力が入らない。
既に心までも目の前の下衆に奪われようとしているのか。真実なら、なんというバッドエンドだろう。
叶わぬ夢はいつ終わるのだろうか。
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