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慰め愛 東條×赤松
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「知ってるのにどうすればいいか分からないし苦しいしーもう全部どうでもいいかなーって思ってるー」
赤松は顔を真っ赤にして空になったビール缶を握る。中身が入っていないことに気づくと顔をしかめて容易に片手で握りつぶした。すさまじい握力については触れないことにする。
まあ俺には関係のないことだ。
これは赤松だけの問題で、俺にとっては無関係でしかない事柄。
隙とか嫌いとかじゃなくてできるだけ協力はしてやろうとは思っているが、デリケートで纏われた心の問題というものは他人の干渉をひどく嫌う。
望まぬ方向に手が加えられ修復不可能になってしまってはそれこそ後悔後先に立たずというものだ。
できることはこいつの鬱憤の後始末だけ。
どうせ今日も夜が深まると手ひどく抱かれるのだ。愛など当然存在せず、ただ溜まった欲の処理。もうそんなこともどうでもよかった。男に抱かれる肌寒さはもう過ぎた。
俺は赤松に上手く使われているだけだ。
よって俺は被害者でもある。加害者の心配をする必要なんて心理の裏側にもないだろう。
だから、俺は今まで通り無関心を徹底すればいいだけの話だ。
ただ、それだけのこと。
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