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馬鹿のゲシュタルト 甲斐田×赤松
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「ちょっととりあえず降りてほしいなーっていうー早く今日はもう寝たいというかー」
なるべく相手を刺激しないように腰を低くしてお願いしてみる。
今の甲斐田は何をするか分からない時限爆弾みたいなものだ。しかも何が起爆の対象になるのかすら不明の厄介なもの。爆弾処理は慎重に行わなければならない。
「貴方が自ら服を脱いで喘げばすぐに終わることなんですがね。さぞかし深い眠りに誘ってあげましょう」
「ごめんやっぱりいいやー!何言ってんのかよくわかんなーい…っ!」
それ以上甲斐田に喋らせると大変なことになりそうだったので自ら折れるほかなかった。
どうしよう本当にどうしようこれどうすればいいのというか甲斐田さんは何を考えてるんだ実は何も考えていないのか?じゃないとこんなことできないでしょうに。
いよいよ崖っぷちまで立たされた赤松は眼を回す。もともと考えることが苦手なのに、未知の領域に追い詰められたことも相まって正気ではいられなくなっている。黙り込んだ赤松を甲斐田はじっと見下ろしネクタイに手をかけた。
「貴方が馬鹿だからですよ」
「え」
「貴方がいちいち馬鹿でこっちの性欲をあおるような行動ばかりするから悪いんです。見てる私がどれだけ悶々としているのか分かりますか分かりませんよね馬鹿だから分かりませんよね。というわけで貴方がすべて悪いので責任はとってもらいます。拒否権なんてあると思わないでください。貴方のすべては私の思うがままです」
「そんなの知らないよー!マジ責任転嫁ありえないんだけどー!ちょっまってせめて俺が上に!掘られるのとか嫌ー!」
「啼かせて上げましょう。嫌だと言ってもやめませんむしろ抵抗するならしなさい余計に興奮するので」
「なんで俺にエス気味なの!?甲斐田さん実はエスだったの!?あっほんとちょっと待って!タイムタイム!」
「これ以上、私を待たせる気なんですか。いい度胸してますね。ちょっとは優しくしてやろうと思ってましたがやめました」
精々痛みと快楽に貫かれて必死に啼き叫んだらいいんですよ。
目が据わっている甲斐田の一言に、ああ終わったと目の前が真っ暗になる。
ベルトをはずそうとしている手を振り払うことすら許可されていないような気がして、さり気無く誑かされているような気さえしてくるのが何より口惜しかった。
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