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挑発戦略 赤松×甲斐田
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「気持ち悪いねー」
静けさと少しの殺伐さに響く室内。
書類を片付けていた甲斐田の前に座っている赤松が突然そんなことを言い出した。甲斐田はちらりとだけ視線を上げる。
ソファにどっかり座り込み自分の太ももにひじをついている赤いサングラス越しの瞳の色に、嫌悪を露にしてしまいそうだった。だが表情は変えない。変に反応すると面倒なことになる。
こういった奴は変に相手にすると付け上がる。だが無視をした場合でも面倒なので本当に面倒くさい。
「藪から棒にどういたしましたか。鏡で自分の顔でも見たんですか」
相手にする気はなく適当に皮肉で返してやると、赤松の口内がややつりあがる。
「いやいや、甲斐田さんの顔見てたら気持ち悪くなってきちゃって。何でそんなに無表情なのかなって思ってねー」
「光栄ですね。私も貴方の声を聞くだけで吐き気がしてくるのでどうぞ出て行ってください。仕事もろくにしない木偶の坊に興味はありません」
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