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⑥ (R18)
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「あぁッ、あ、あ、がっぁ……」
「――はぁっ、アアッ、あっ……これ、締め付け、気持ちぃ……」
佐和田は身震いをしながら満足そうに笑みを浮かべた。にんまりと笑うその顔はどこか幼い。まるでずっと欲しがっていた玩具を買ってもらった子供のようだ。
そう思っていれば、可愛いものだと感じていれば、少しはこの苦渋もマシになるのだろうか。
「先生……先生ッ、ナカ……ッ、すごい、うねってる……」
ゆっくりピストン運動を開始したようで、佐和田の固い肉棒が内壁を擦っていく。前立腺の所を何度も何度も何度も擦り上げていく。
「ヒィッ、う、あぁああッ! やだぁ、くそぉっ、くそぉ、うぁああ!!」
気持ち悪い、気持ち悪いのに――
「駄目だ、うぅう……ッ! イッ、イッちまっ――」
「え……イク?」
佐和田は瞳孔を開いて浅海を凝視した。そしてすぐににんまりと笑う。浅海の腰を両手でがっしり掴み、激しい肉の衝突音を生み出した。
「そっか、イきたいんだね、嬉しいなぁ……」
ぱちゅん、ぱちゅん、と乾いた衝突音が部屋中に響く。その音は次第に大きく早いペースに変わっていく。
奥がぐちゃぐちゃに犯されているのに。こんな陰湿で残酷な子供に犯されているのに。浅海の身体は快楽に正直で奥は悦んで佐和田の陰茎を締め付けている。
「あ、あ、あ、あ、ああああああッ!」
「気持ちいい……嗚呼、先生、もっと鳴いて」
駄目だ、飛ぶ――
浅海の意識は突かれる度に削がれていた。理性も糸一本繋がっていた。ただ、全て手放してしまったら自分はもう人間ではなくなってしまうくらい狂い鳴いてしまうだろう。
――瀬世のことさえ、どうでもよくなってしまうほどに。
だから、だから繋いでおくんだ。負けたくないんだ。
オレは、オレの心は瀬世がとっくに喰い散らしたから――
「ヤバい……イきそ……」
佐和田は眉をしかめながらもにやりと笑って腰を打ち付けていた。
「ねぇ先生、オレの名前呼んでよ」
そう呟いて、佐和田は腰の動きを止めた。荒い息を調えてもう一度呟く。
「呼んでよ、名前」
浅海はびくんびくんと身体を震わせて、頭上の佐和田を凝視した。
「は……な、んで」
「先生に名前呼ばれたい。愛し合ってる同士はお互いに名前で呼ぶでしょ? オレも先生に名前で呼ばれたいんだ」
そう言って浅海の頬を優しく撫でる佐和田の顔は慈愛に満ちていた。女性ならきっと惚れたに違いない。いや、この状況こそ夢見る女性にとって至上の喜びか。男性でもおそらく流されるかもしれない。
けれど、自分は駄目だから。自分は瀬世にしか愛されたくないから。
「――……嫌だ。オレは、瀬世にしか……」
もう口があまり回らなかったから弱々しく聞こえたかもしれない。でも、気持ちは精一杯入れたつもりだ。
精一杯の抵抗だった。精一杯の抗議だった。精一杯の『ごめんなさい』だった。
「……そう、ですか。そっか、また、アイツか」
冷えた声と険しい表情が恐ろしくて佐和田から目を反らすと、ぽた……ぽた……と頬に雫を感じた。
え……――
険しくも綺麗な顔をして、佐和田は泣いていた。綺麗な雫を落として、綺麗に泣いていた。
思わず見惚れてしまった。
すると、佐和田は唇を噛み締めた後、呻くように呟いた。
「――ごめんなさい。ごめんなさい、先生」
そう言って佐和田は拳を振り上げた。
気づいた時、自分の頬に耐え難い痛みを感じたのだった。
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