アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
制服は良かった‥スカートじゃない。って当たり前か。
ブラウスに黒のジャケット、首にグレーのスカーフを巻く。下は黒のパンツだ。
「仲良くやっていこうな。要くん‥かなくんでいいかな?ふふっ。俺のことも名前で呼んでな。
よし、じゃあ‥まずは内線の掛け方と外線と‥。
あ、お客さんが来た時の対応が先かな。」
柏原さん‥あ、竜さんから伝えられる仕事の数々はとても覚えきれずメモにしていく。
教えてもらいながらも、10時約束のお客様とかがロビーに集まってくる。
「いままだ9時45分だからね。お客様ももう少ししたら取り次ぎしてって頼みに来ると思うよ。来たら来客用のICカード渡して、ゲート通って貰って。ICカードをかざしたらゲートが開くんだ。そこにエレベーターがあるからそれで応接フロアに行ってもらうよう伝えて。取り次ぎした対応の社員が応接フロアで待つことになってるんだ。」
「はい‥。 」
大丈夫かな。できるかな。まぁ簡単だよね。終始忙しい仕事なわけじゃないみたいだし。営業のほうが忙しそうだよなぁ‥。
でも‥。
要は少し曇った表情で考えた。
どうしよう。竜さんに言っといたほうがいいのかな。しまったな‥。入社面談のときには落とされるのが怖くて言ってないんだけど。
要は極度の緊張症で、時折だが過呼吸になることがあったのだ。
学生時代は部活の先輩にこっ酷く怒られたときにも良く過呼吸を起こしていた。田舎の母いわく、緊張感や疲れやストレスからなるものだから落ち着いてね、と良く言われていた。
でも営業職だとしても緊張することもあるだろうし!受付嬢として頑張ってみるしかない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 321