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竜さんからランチのことは少し揶揄われたけど、午後はお客様も多くて仕事をこなすのに必死であっという間に過ぎていった。
受付嬢は五時半の定時上がりでいいらしい。
社会人になったら残業ばかりだと思ってたから何だか嬉しいな。
控え室で、制服から通勤用のスーツへ着替える。
「岡田次長の話も聞きたいし、歓迎会ってことで金曜日にでも飲みに行こ!あっ、でも俺お酒飲まないんだ。」
「僕もですっ。」
「かなくん、気があうな!じゃ、近くにハワイアン料理の店があるんだ。美味しいし、そこ行かない?」
「わぁ〜楽しみにしてます!明日からもよろしくお願いしますっ!」
がばっと頭を下げた僕を、竜さんは笑って見つめてた。
控え室で竜さんと別れ、ロビーに降りてくると岡田次長がロビーのソファーに座っていた。
「あれ?どうしたんですか?お昼は御馳走さまでした。」
「どうしたのかじゃない。送っていくと言っただろう。」
!!!!
「えっ!そんなことおっしゃってましたっけ。悪いですよ!第一まだお仕事がおありなんじゃないんですか?」
「俺は残業は必要な時にしかしないんだ。部下にも業務時間内に仕事が済むように日々教えている。」
なるほど‥‥‥。さすが出来る人はちがうな。
って感心してる場合じゃないよな。
「いやでも本当に申し訳ないので遠慮させてもらえたら‥。」
「はぁ‥。実はたまたまなんだが同じ区内に自宅があるんだ。ついでだから乗せて行ってやるから乗れ。な?」
何でだろう‥僕、顔が熱い。
「あ、ありがとうございます‥‥。」
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