アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
14
-
どうして岡田次長が‥?
頭で考えるものの、呼吸が苦しくて何も言葉に出せない。肩を支えられ、どんどん引っ張られるように歩いていく。
途中何度もうずくまりそうになるものの、彼の腕にしっかりと支えられてるのでどうにか持ちこたえた。
本当かっこ悪いな‥こんなところ岡田次長には見せたくなかった‥。
恥ずかしさと苦しさから生理的な涙がまたも溢れる。
「着いたぞ。」
ピピッ
バタンッ
「乗るんだ」
‥え?車?‥医務室に行くんじゃなかったのかな‥‥。
昨日送ってもらった営業車の助手席に座らされて、少しシートを倒してくれた。
はっ‥は‥くっ‥‥‥‥
自分も運転席に座った岡田次長が背中をそっと撫りながら指示してくる。
「ゆっくり呼吸して。吸うんじゃない。息を吐くんだ。」
「んっ‥はっ‥ふぅーっ、ふぅーっ‥‥‥‥‥。」
「そう、良い子だ。要。」
あ、名前‥こんな時だからかな‥なんだか少し嬉しい。
「はっ‥はっ‥ふぅ‥‥‥。」
無意識に岡田次長に手を伸ばしていた。
彼は背中を撫る手とは反対の右手で、僕の手をしっかりと捕まえてくれた。
「大丈夫だ。要。大丈夫だ。」
一体どれくらいの時間をそうしていたのだろう。
過呼吸を起こした疲労感からか、僕は眠りについてしまっていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 321