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眼が覚めるとそこは見たことのない部屋で、見たことのないベッドで僕は寝ていた。ベージュのカーテンやラグ。気持ち良い風のよく通る暖かい雰囲気の部屋‥。
あれ‥?僕‥‥‥‥。
はっ!そうだっ 仕事っ!クレーマーの対応どうなったのかな‥あと竜さん‥まずい‥‥‥‥。
ここはきっと岡田次長の自宅だよね‥‥‥‥‥
ひゃー‥ベットお借りしちゃったんだ‥。
!!!!!
服も着替えてある‥‥‥岡田次長の服と思われる白いティシャツにスウェットのズボン。
ふふっ ‥なんかダボダボ‥‥‥って笑ってる場合じゃないな。
岡田次長を探しに立ち上がろうとした時‥‥
「横になっていていい。」
岡田次長が入ってきた。
「あっ、岡田次長!すみません!僕‥僕、本当にご迷惑かけてしまいました。恥ずかしいところお見せしてしまって‥こんなご自宅で世話してもらうなんて‥‥。」
「いや‥俺は大丈夫だが、きみの気分は?」
「もう大丈夫です!それよりまだ勤務時間ですよね!すみません!着替えもさせてもらったみたいで!僕、戻ります!岡田次長もお仕事抜けさせてしまったんですよね‥じゃあ‥‥。」
「待て待て。落ち着くんだ。」
落ち着けないよ、こんな状況で‥‥。
「きみ、今日はもう早退にしてもらったよ。柏原くんには連絡しておいた。どうにかなるそうだ。クレーマーの件も総務が対応して解決した。
俺はまだ業務が残っていたが、きみが寝ている間に車で一旦戻って片付けてきたんだ。今日は俺も業務終了。
着替えは‥勝手に悪かったな。寝苦しそうにしていたから俺のを着せた。」
「いえ‥何からなにまですみませんっ‥
僕、本当駄目ですね‥かっこ悪い‥‥。 」
「要、過呼吸は初めてか?」
「‥‥‥‥。」
「柏原くんには伝えておけば良かったのに。」
「ご‥ごめんなさいっ‥ もう大丈夫だと思ってて‥
子供の時からなりやすくて、自分であんまりコントロールできないんです。ストレスとか緊張とかでなるって言いますよね‥
なんか過呼吸って女の子みたいで‥恥ずかしくてっ‥。」
‥ふっ‥ポロ‥ あ、駄目なやつだ‥‥‥。泣いたりなんてしたら‥‥‥。
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