アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
64
-
なんとなく気持ちが落ち着かない週末を過ごした要だったが、月曜日の朝は樹さんと一緒に通勤することができた。
「何だか樹さんと居るとほっとします。自分らしくいられると言うか‥。」
「朝から可愛いことを言ってくれるね。日曜日には引越しだ。荷物の整理は進んでる?」
「はい。ほとんど無いんです。家具家電はもともとリサイクルショップで買ったものも多くて古いし、処分しようと思ってます。それは土曜日にやります。あとは服とか必要なものはダンボールに数箱分です。」
「分かった。とりあえず狭いけど、寝室に色々詰め込んでくれ。また折を見て広い家に越すこともあるだろうが、今ところ会社に近くてあのマンションが便利だからな。」
赤信号で停まると樹さんは要の手を握ってくる。
はぁ‥‥今週末は出来なかったから‥これだけでも下半身が反応しちゃうよ‥‥離して欲しい‥‥むむむ‥‥
あっ、青になった。
樹さんはぱっと手を離すと、
「休みはいい子にしてたか?髪、切ったんだな。似合ってる。」
「ありがとうございます。ねぇ、樹さん。」
「なに?」
「すごく今更なんですけど‥一緒に通勤してて誰かに見られないですかね?特に車降りた時とか‥‥」
「あれ、言ってなかったかな?俺がいつも停めている駐車場はいまは誰も使ってないよ。お客さんや他の社員は立体駐車場を使っているだろうが、俺は地下に停めているだろ?あそこはもともと警備さんがいた頃に、業者の搬入口だったんだ。警備室が地下だから。ほら、社食とか社内の自販機とかの補充に来た警備さん、今はきみら受付嬢が対応して入館してもらってない?」
「そうですそうです。」
「業者の人もわざわざ地下に停めてから一階の受付に行かないからね。今はエントランス前の広場に乗り付けてるよな。だから、大丈夫さ。まぁ、見られても大した問題じゃないさ。どうしても隠したい関係じゃないから。」
僕はその言葉に安心して、気をよくしてしまい‥‥
「ねぇ、じゃあ‥‥駐車場に着いたら‥キスしてくれませんか。」
「え‥‥きみからそんな誘いが聞けるなんて思ってなかったよ。驚いて悪い。勿論だ。」
***
チュ‥チュ‥チュク‥‥‥‥
駐車場に着くなり、樹さんは貪るようなキスをしてきた。おねだりしたのは僕なのに、樹さんもしたくてしたくて堪らなかったかのような。
はぁ‥‥息継ぎするのも苦しい‥
んんっ‥チュ‥チュク‥‥‥‥‥‥チュ‥‥‥‥
ずっとしたかった‥‥‥樹さんもそうなら良いのに‥。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
64 / 321