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片手で目元を覆う樹さんの滴る涙を見て、浅はかで愚かな自分の間違いを悔やむ。
僕は樹さんの足元に膝をつく。
「樹さん‥ごめんなさいっ‥‥‥‥‥‥僕‥僕が間違ってました‥最初から相談したらよかったっ‥。
青森次長に僕たちのことバレてたんです‥‥‥‥好意を持ってるって言われて‥‥‥ひっく‥‥
僕と樹さんは釣り合ってないって‥樹さん、お見合いするんでしょう‥?
ううっ‥‥僕‥僕‥‥‥‥青森次長は僕と一度でいいから身体の関係を持てば黙っててくれるって‥。
だって‥樹さんの仕事の邪魔したくないし!!
バレたら会社に居られなくなるでしょっ!!樹さんのこと、僕守りたくてっ‥!!!
僕はどうしたら良かったのっ!!!!」
最後は叫ぶような声になってしまう。
薄暗くしか電気が付いていない部屋の中、それでもなお顔を見られたくなくて下を向く。
けれど樹さんが僕を見ている気がする。
「分かった。お見合いの話は既に断っている。」
たったのそれだけを言い残し、樹さんはシャワーを浴びに行ってしまった。
樹さん‥きっと許してくれないんだ‥‥僕が‥僕が青森次長と身体を重ねたから‥樹さんを信頼していなかったから‥‥
あぁ‥‥お願い‥‥‥‥‥僕を許して‥‥‥どうしたら許してくれる‥‥‥?
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