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朝起きたら樹さんは居なくて、急に不安になってしまう。
あれ‥‥もしかして青森次長に会いに行ったのかな‥
僕が不甲斐ないばかりに‥申し訳ないな‥
部屋で一人、ポツンと過ごす。
ここに引っ越す前は一人で過ごす時間も多かったけれど‥一人じゃ寂しく感じるようになっちゃったな‥
ぼんやりテレビを見ていると、
ガチャ‥
あっ‥樹さんだっ‥!
「おかえりなさい!って、え!?めちゃくちゃ怪我してるじゃないですかっ‥!どうしたんですっ!?!」
「いやっ、大丈夫だよ。」
「何が大丈夫なんですかっ!!こっちに来て下さい!!」
珍しく大声で怒ってる要に樹さんは驚いてただ言うことを聞くしかできず、ソファーへ座らされる。
要はいそいそと応急セットを持って来て樹さんの前に座り、腫れた口元を冷やし、掴みあった時にできたと思われる腕の傷を消毒した。
「小学生ですか!こんな喧嘩と怪我!もう絶対やめてください‥‥僕ももう心配かけるようなことしませんからっ‥‥‥。」
懇願するように項垂れている要の頭を掻き抱く。
「要‥‥‥‥‥。抱かせてくれないか‥‥‥‥‥。」
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