アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
20
-
〜雷牙side〜
車に乗り込んで10分くらいしたかな?
やっと家に着いた。
荷物は一馬さんが部屋へ運ぶと言っていたが、自分で持って行った。
無駄にでかい階段を上り、左に曲かって1番奥が俺の部屋。
中に入ると昔と少しも変わっていなく、家具もそのままだった。
「旦那様がもし帰って来たときのためにそのままにしておけとのご命令で。」
・・・そっか。
父さんは顔には出さないけど結構心配してくれていたんだ。
机の隅に荷物を置いて雷にぃの部屋に行く。
トントンッ
「雷牙か?
入っていいぞ?」
ガチャッ!
雷にぃは部屋の真ん中に置いてある机にパソコンを置いて何かを見ていた。
「・・・もしかして、仕事中だった?」
「大丈夫だよ。
小さな案件を見ていただけだから。
それより雷牙、流鬼と何があったか教えてくれないか?」
雷にぃは立ち上がり俺を向かいの椅子に座らせた。
俺は流鬼とのことを包み隠さず全て話した。
浮気のことも、俺が売春のようなことをしていたことも、
雷にぃは黙ったまま聞いてくれた。
「・・・ズッ・・・グズっ!・・・」
話してる途中、何度も泣いてしまった。
「・・・頑張ったな・・・」
雷にぃはそれだけ言うと俺を抱きしめてくれた。
その暖かさに俺はまた涙を流した。
コンコンコンッ
ガチャッ!
「失礼します。」
一馬さんがお茶を持って部屋に入って来た。
・・・号泣している俺に、その男を抱きかかえている雷にぃ・・・シュールすぎるだろ。
「ありがとう一馬。
ちょうどいいタイミングだよ。」
雷にぃは俺の頭を撫でながら一馬さんにそう言った。
雷にぃには一体俺は何歳に見えているんだ・・・?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 55