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〜流鬼side〜
俺は雷牙と話し合いたくていつもより早く学校へ向かった。
いつもは徒歩で通っているけど今日は車で行った。
俺たちの大学は裏門がない。
だからこの門を通らないと中には入れないと言うことだ。
雷牙は今日、苦手な授業があるから絶対に学校に来る。
車で来ているやつやバイクで来ているやつ、1人乗りでも雷牙ではないか一人一人目を配る。
遅い・・・遅くないか?
いつもの雷牙ならとっくに中に入って準備をしている時間だ。
今日は休みか?
いや、ありえない。
雷牙は意外に真面目で嫌いな授業でもちゃんと出て勉強していた。
イライラが隠せずにいるとなる集団が通り過ぎって行った。
よく見えないけどあの後ろ姿、雷牙じゃないか?
「雷牙!!!」
自分でもびっくりするほどでかい声が出た。
雷牙と思わしき人物はビクッ!!と驚き少しだけ振り返った。
雷牙だ!!
あの瞳は雷牙以外ありえない!
そう思うと雷牙に少し早足で近づく。
雷牙はなぜか学校の方を向いて走った。
俺もすぐさま追いかける。
雷牙は高校の時から走るのが少し苦手
だから本気を出せばすぐに追いつけるけどしなかった。
だって雷牙は特別棟の方に逃げているような気がする。
俺の読み通り4階の特別棟まで走って来た。
雷牙はもうヘトヘトで、足が少しももつれていた。
一気に加速して雷牙の腕を捕まえる
「・・・捕まえたぞ、雷牙。」
ワントーン低い声で言うと怯えた表情で後ずさる
ちくり・・・
雷牙の怯えた顔は見たくない。
そのままいつものサボりスポットへ雷牙を連れていく。
この部屋は誰も入れたことない。
雷牙だって今日が初めてだと思うし、セフレの奴らなんて絶対に教えない。
ソファーに座るように誘導すると逃げられないことを悟ったのか素直に座った。
俺は雷牙の隣に座りたかったが一人分ぐらい開けた。
これは俺の癖。
俺の真剣さを雷牙にわかって欲しくてやった。
雷牙も気づいたのか真剣になってくれた。
雷牙の気持ちを知りたい。
俺も、今までのことを話すから、教えてほしい。
雷牙のことを・・・。
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