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〜流鬼side〜
「俺の家は親父が浮気症で毎晩のようにどこかへ出かけていた。
母さんはいつも仕事に忙しくて親父が浮気してようがどうでもいいって女だった。
それでも離婚とかはなく、親父も親父で母さんが好きだから構って欲しくて浮気してたんだと思う。
こんな親だからちゃんとした愛しかたがよく話からねぇ。
今まで雷牙と付き合う前は何股でもしてたのに、できなくなっていた自分がいた。
高校では雷牙はおとなしい方で俺しか知らない可愛さがあって嬉しかったのに、大学生になった途端髪を切って少しおしゃれにもなっら雷牙を見たらもっと俺を見て欲しくなって浮気したんだ。
最低だろ・・・
一度浮気すると抜け出せなくなった自分がいて、雷牙の悲しそうな顔も知っていたのに、やめられなかった。
たった1日、雷牙が俺たちの家にいないだけで俺は生きていけなくなった。
失ってから気づいても遅いのに・・・
昨日の夜も言ったが、お前以外に大事なやつなんていない。
本気なんだよ。
もう絶対、絶対に浮気なんて馬鹿なことしないから・・・俺のところに戻ってきて・・・」
自分でも思う、
なんで弱々しい声なんだって。
雷牙だってきっと呆れてる。
でも、なりふり構っていられない!
そのくらい本当に雷牙がいない俺の人生は廃人と一緒なんだと思った。
雷牙は今、どういう表情をしているのかな?
気になって少し顔色を伺う。
ドキッ!
すごく真っ赤な顔!!
泣き顔も可愛いけど、方を赤くする姿ははヤッている時の顔に似ていてドキドキする。
「・・・でも、流鬼は今、セフレがいっぱいいるから・・「セフレなら昨日の切った」・・・へっ?」
何を驚いたのか赤い顔でいきなり後ろを向かれた。
「う、嘘だ!!」
「ほんとだって」
「じゃぁ、携帯見せろよ!」
俺はポケットに入っている携帯を取り出し雷牙に渡した。
「・・・・・・ほ、ほんとだ・・・・・・」
信じられないという顔で携帯を見つめている。
「昨日の雷牙の家に向かった後、セフレ達を呼んでアドレスを消してもらえるように頼んだ。
でも、1人だけまだ残っているから、もう少し待ってほしい・・・」
「・・・・その人は、、、大事な人・・・?」
「あほか、
雷牙より大事だなヤツなんているわけないだろ?」
すぐにそう答えると雷牙が久しぶりに笑った・・・
蒼い瞳を柔らかく閉じ、綺麗な笑顔で。
「・・・雷牙・・・」
チュッ、
俺は雰囲気に任せて雷牙の柔らかな唇にキスをした。
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