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そう言えば謌君、3年の何組だろ? あの中に彼がいるのかな?
きっと僕を見て驚くに違いない。この学園に入って来た事を彼は知らないし、会ったらどんな反応するのかな?
多分、喜んでくれるはずだよね……?
だって僕達はずっと仲が良かったし、謌君も僕の事を忘れてないはず。ううん、きっと忘れてないはずだ! あの時の『約束』を謌君が忘れるはずないよね…――?
そこで急に不安になると3年生がいる方を見て、総太は謌の姿を一生懸命探した。
早く謌君に会いたいな。
僕が来た事を彼に教えてあげたい!
すると突然、斜めの向こう側から殺気を感じた。良く見たらさっき会ったあの二人だった。月野は鋭い眼光で無言で彼を睨んでいた。そして、その隣で田辺が風船をクチャクチャさせながら悪顔でニヤリと笑った。
「ハッ、あれは……!? やばいっ、さっきの変態さん達だ!」
総太は彼の視線から目を反らすと、知らない顔をした。月野は親指を首の前で切るようにクイッとさせるとその親指を下に向けた。そして、口を動かして遠くから「コ・ロ・ス・!」と訴えた。
『ひぇ〜っ!!』
遠くから彼に因縁をふっかけられると、総太は謌に会う前にあの人達に殺されると感じて、その場でビビった。そして、地獄の入学式が終わると新入生達が先に体育館をでた。
総太は椅子から立ち上がり、後ろの列に並んだ。すると遠くの方で誰かが手を振っていた。
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