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76 見てはいけないもの
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只今AM9:36
快と田中さんは外に出かけてしまった
朝食と昼食は置いて行ってくれたから昨日のようにお腹が空くことはないが、心細い
何も出来ない、させてくれないという状況が退屈だ
帰ってくるのは午後になるとか...
隣にいるのはネコのゲンキ
「なぁ退屈だよな〜ゲンキは寝てるだけで退屈しのぎになるのか?」
耳を動かすだけで目も開けずに寝ている
ネコは寝るのが仕事だから仕方ないか
今、鍵をかけられた部屋で過ごすことは俺は監禁をされている事に間違い無いのだろうか
別に外に出て欲しく無ければ一言言ってくれれば言う事は聞く
もうお互い好き同士信用し合っているのだから、なにも以前のように監禁しなくてもいいんじゃないか?
そんなに何が心配で不安なのか俺にはさっぱりわからなかった
よく考えてみればこの部屋を隅々まで探索した事が無いことに気づく
まぁそりゃ長いこと鎖で繋がれていたから当然か
まず最初に気になったクローゼットに手を伸ばしドアを引いた
コートなどの衣類が綺麗に並べれている
しかも付箋で"蘭夢"と書かれ、貼られていた
その中の数着は俺の衣類で間違いない
「へぇ〜几帳面だなぁ」
なんて関心しているとクローゼットの下に、ぐしゃぐしゃと無残に置かれた服があった
それを手に取り広げると、俺が高校に通っていた時の制服が刃物のようなもので切り刻まれていた
「なにこれ...」
どうしてこんな事したのだろう
2度と高校に行かせないという意味でボロボロにしたのか
怖くなり投げるようにクローゼットへ戻した
クローゼットのすぐ横にある棚にも多少過剰心か湧き、開くと見てはいけないものがそこにあった
「おいおい...マジかよ」
蘭夢が付けられていた頑丈な手錠、鞭、目隠し、縄、バイブ、ローター、ディルドや医療用注射器の隣に錠剤や瓶に入った液など明らかに持ってはいけないものが多数入っていた
もちろんその名前を知らない玩具も沢山あり、身震いする
「こんなの使われたら...」
絶対おかしくなる
こんな物が近くにあった事にビックリしてるとドアの鍵が開く音がした
(うそッ?!)
午後までかかると言っていた快が帰ってきてしまったのだ
すぐ引き出しを閉めてベッドに戻ろうとすると快が部屋の中に入ってきた
「ただいま〜ごめんね!ひとりにしちゃって」
なんにも知らない快は普通に話を掛けてくる
「お、おかえり!はやかったんだね!」
「どうしたの?そんな息切れて」
「へぁッ?」
動揺したせいで声が裏返ってしまった
なんでこう俺は平然としていられないのか...
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