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「あ、いや何でもないよ」
俺を見ていた快がチラリと棚の方を見た
すると棚の引き出しが何かに挟まり閉まっていない状態になっていた
勝手に人の物を見られてしまったら誰でも怒る
殴られて当然なことをしたのだから、目を強く瞑り、打たれるのを待つが何の痛みも襲ってこない
「蘭夢さっきから変だよ?早く下でご飯食べよう」
いつもの笑みを浮かべている
気づいているはずなのに何故そんなに笑顔でいれるのか
もしかしたら本当に気づいていないとか?
いけない物を見てしまったら今この状態でも謝るべきだが、そんな笑みを返されてしまっては謝るに謝れない
快とともにリビングへ向かうと田中さんの姿がなく、昼ご飯が作られてあった
「あれ?田中さんどこに行ったの?」
「あぁ、ちょっと田中の身内が体調崩したみたいで明日までには何とか帰ってくるとかでさっき出かけちゃった」
田中さんも忙しいんだな
お互い田中さんが用意して行ってくれたご飯をつつきながら食べていると突然快が強く箸を置いた
「見たでしょ」
やっぱり気づいていたんだ
「...見た」
興味本位で見てしまった
本当にただそれだけ
まさかあんな物と切り刻まれた制服があるなんて思わないし...
「どう思った?」
「え?」
「どう思った?って聞いてるの」
ずっと俺に噛み付くように見ている快は怒っている様に見える
どうってそりゃ...
「びっくりしました...あのごめんなさい」
快の顔を見るのがとても怖く下を向いていると、なにか投げつけられ、
服のようなものの感じで全然痛くはないがビックリしてしまった
その服を手にとると切り刻まれた制服だった
「怖いよね?俺が怖いでしょ?だから一人暮らしするなんて言ったんだよね?」
制服を見たのは今日初めてなのにどうして一人暮らしをする理由がこの制服の事なのだろうか、よく分からない
「そんなことあるわけないでしょ。前も言った通りだよ。そもそもその制服を見たのがさっきだし」
「ふーん。全部じゃ服脱いで」
完璧信用されてない
それに怒ってるし
「ここで?」
「何回も言わせんなよ」
なんでそんな強い口調で言われなきゃいけないんだ
本当に勝手な憶測で決められても俺だってイライラする
「無理」
「脱がないなら今後あの部屋で過ごす事になるけど??」
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