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86 不安2
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湯船に入りながらまた快の事を考える
考えたくないけどどうしても、あのカップルの様な姿を見てしまったら、嫌でも思い出す
もう21時を過ぎいているのに
まさか...友達と遊びに行くとか言って、あの女の人と夜の営みを...
「あああー」
お湯に顔を突っ伏し、また不安になるような事を考えてしまった
元々快はモテるし、俺となんか不釣り合いに過ぎる
そんな快に女の1人2人いたって別にいいじゃないか
でも何で好きなんて言われていたのか
それとも俺がちゃんと好きって言わかなったから、逆上して浮気?俺はただの''オマケ''?
モヤモヤした気持ちは晴れないまま、着替えてリビングに向かった
ソファに座り一息つくと、インターホンがなった
いつも快は家の鍵は持ち歩いているがきっと今日は、午前中で家に帰ってこれると想定して鍵を持っていかなかったんだ
慌てて玄関のドアを開けると、快は俺の体にもたれかかる
甘ったるい香水と、酒の臭さが異常だ
「快、しっかりしろって」
制服が子汚く、あんなに綺麗だった快の顔は傷だらけに見える
それに何かブツブツ言っていた
「...ら......す..」
「あぁ?何言ってるのか分からないし」
取り敢えずリビングに酒で潰れた快を運びソファに寝させた
それにしてもよく、制服姿で未成年の上にこんな時間まで酒が飲めたのかよく分からない
冷蔵庫に入っていた水を快の元へ運び飲ませると、俺の胸板を強く突き飛ばしてきた
コップにはまだ半分以上の水が残っていたのが全て俺にかかっているのに気づく
「おい、いい加減にしろよ!」
とうとう酒に吞まれたか
まるで恋人同士です、みたいな所見てしまった挙句、用意したご馳走は一緒に食べれず、帰ってくるのが遅いと思ったら酒で潰れて、突き飛ばされるし
「ら〜ん?なんでおこってんだよー?あははは」
馬鹿みたいに甘ったられた声をだすが口調が強い
「怒るも何もさ、突き飛ばすことはないだろ」
久々に俺も怒りがこみ上げて言い返すと、俺の方へ向かって、突き飛ばされた拍子に落ちたガラスのコップを投げてくる
実際怖いものを見ると動けなくなると言うが、まさにその状況だ
酔っ払っていても快の運動神経は抜群で避けられるわけがないコップが見事に俺の頭に当たってしまった
「...ッ...」
生温い液体が額を伝っていく
何度も暴力は振られてきたが久々に打たれると酷い痛みが襲う
頭を抑えて血が伝ってない左目で快を見ると、血走った表情でも無く、笑を浮かべる表情でもないただ無表情で俺を見る
まるで俺を軽蔑するような表情は人が変わったかのようだった
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