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僕の名前
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僕は後退りをする
「あ、、、あぅ……」
声が出ない
あまり喋らなかったせいか
昨日から何も喉を通ってないせいなのか
喉がカラカラでうまく出ない
「…!ねぇ…ちょっと…!
主の息子…傷だらけ何だけど…」
赤い瞳の人が眉毛を下げて言う
それを聞いたさっき父様の首をはねた人が来た
「は?
まさか…暴力を振るっていたわけ…??
しかもこれ、古傷もかなりあるし…
かなり昔からしてるよこれ…
はぁ…もっと痛めつけてから殺せば良かった…」
月明かりがその人物を照らす
少し青色の入った黒髪?に
青い瞳の男の人だった
赤い瞳の人が頬に触れる
「いっっ…!」
「あ、、ごめん、、!
こっちの頬…はれてる、、、??
って…いきなりお父さん殺されて
こ、怖かったよね……?」
慌てて手を離す
多分僕が痛いと思っているから離したのだろう
そして怖がっていると思っているのだろう
しかし僕は
その人達が怖いと思うより…
優しい人だと思った
「…?」
「あ、、い、、たく…なぃ…
だ、、ぃじょ……で、、す
あ、と…た…すけ…く……あ、り…が…とぅ…ご……す…」
多分涙を流しかけだろうがお構い無しに
その赤い瞳の人の手を掴みながら
精一杯の感謝の気持ちを伝えた
それを見て赤い瞳の人と青い瞳の人が
「「…よく頑張ったね
ゆっくり休みな〝雪希(ゆき)〟」」
そう言って抱きしめてくれた
あたたかく包まれる身体
その気持ちよさに
ー…あ…そ、、そっか…
僕の名前、、そ、ういや…
雪希、、、だっ…………ー
…………
「…スゥ…スゥ…」
「あ、あれ…?」
「…寝ちゃったね…」
赤い瞳と青い瞳の男がいう
赤い瞳が眠っている雪希を
優しく、壊れやすいものを持つかのように
抱き抱えた
「…さて…僕達の本丸に帰ろう清光」
青い瞳が言う
赤い瞳の清光が笑顔になる
「うん、帰ろう!安定!!
主の…俺らの大切な宝物…雪希を連れて!!」
そう言ってそこから姿を消した
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