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粟田口と鳴狐
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小狐丸と雪希は少し大きな部屋へ向かった
「だ、れの…とこ…い、く、の?」
ぎゅっと小狐丸の服をつかむ
「そうですね…粟田口の所にでも行こうかと…
雪希様が私のことを覚えているのであれば、鳴狐も覚えているでしょうから…」
ニコッと笑う
雪希は昨日の夜のことを覚えていたらしく
小狐丸と鳴狐になら清光と安定と同じくらい
たくさん触れても大丈夫らしい
「う、ん…
ふ、たり…は…き、よ…と
や…す…と…お、なじ、くら…い…
あ、たたかい…」
ゆっくりと拙い言葉ではあるがいう雪希に
小狐丸はそっと頭を撫でた
「さぁ、つきましたよ雪希様
行きますね?」
コクリと頷く雪希をみて
小狐丸がそれを合図とみなし障子を開けた
「こら!秋田、ちゃんとこれ片付けて!!!!」
「おいこら乱!この、くちべに?とやらが空いているぞ!」
「薬研それしめといて!!!!」
「と、虎さんが起きちゃうからもっと静かに〜涙目」
「博多!そのお金どこからのです?!
ちょっと!!!!」
「そんなやましいものじゃなかとね!!!!」
障子を開けた瞬間広がったその場所
色々な髪色の子達がたくさんワタワタしている
小狐丸はやれやれと頭をすこしかかえながら
「一期」
「はいっっ!?」
驚いたのか少し上ずった声だった
水色の髪の毛の男がこちらへやって来た
「ははっお恥ずかしいところをお見せいたしました…
雪希様、お話するのは初めてですかね?
私の名前は一期です
気軽に話しかけていただければ…」
「雪希様、こやつはブラコンです
あまり近づくと危ないですよ…」
「はっはっはっ、
小狐丸殿もそんなこと言わず仲良くしてくだされば…
鳴狐とは仲良く出来て私とはできないと?」
「そんな訳ありませぬよ
ただ、ブラコンみたいにはなりたくないと
思っていますゆえ…」
にこにこと2人は笑いながら握手を交わしていた
しかし2人は顔をひきつらせていた
雪希がオロオロし始めると
後からちょんっと何かがふれた
「?」
その方を向くと
「あ、な、き…ぎ、つね!」
パアッと声を明るくしながら手を伸ばす
鳴狐はクスッと笑いながら手を伸ばして
抱っこしてもらった
まだ小狐丸達は手を繋いで何か言っていた
「…雪希、軽い…」
鳴狐がポツリと呟いた
抱っこされた雪希は
「そ、んな…こと、な、い、、」
最後までいうまでに鳴狐は顔の布を少し上げ、
雪希の目の近くの痣を舐めた
「ひぁっ///」
ビクッとすると鳴狐は嬉しそうに
「…傷、痛そう…俺が雪希…
護りたい
雪希は俺のこと嫌い?」
鳴狐の透き通った髪が、綺麗な瞳が
雪希を直視する
雪希ははわはわしながら
「、わ、か、んな…い
けど、な、、ぎ、つ…はす、、き///」
それを聞くと鳴狐は少し言葉を止めると
小さな桜の花びらが周りにひらひらと舞っていた
「そう、、、
なら…俺を…近侍にして?
絶対守り抜くから…」
「鳴狐なら問題ありませぬよ!雪希様!」
肩にいる狐も耳をピコピコしながら言う
雪希は珍しそうに狐に触れる
触れるとスリスリと顔を手にすり寄らしてきた
雪希は嬉しそうに見ていた
鳴狐はそれを愛おしそうに見る
傷が多いものの可愛い顔立ちで
瞳が違うのもまた美しく見え、
こういう好奇心もあって可愛くて…
そう考えているとキリがないので
「雪希は可愛いね」
ボソリと呟いた
雪希はん?と首を傾げそうな声だった
鳴狐は何も無いよとだけいう
ーああ、このまま時間が過ぎてくれればいいのにー
心の中でそう思いながら
今のこのひとときを楽しもうとしていた鳴狐であった
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