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「えっ、と…」
言ってから、段々冷静になってきて我に返る。
廣川くんはあのヘラヘラとした余裕のある廣川くんに戻り、ニヤニヤしながら僕の顔を眺める
「もう1回言って?」
「!?」
僕が我に返って恥ずかしがっているのを知っていて、もはやわざとそんなことを言ってくる。
死ぬほど恥ずかしい…
でも…ちゃんと、言わなきゃ。
「好きです。…廣川くんが」
「…ふふっ…僕もだよ。茜」
この何分かのうちに、いつの間にか呼び捨てが当たり前のようになっていた。
ドキドキするけど。
「ちょっとさぁ、くん呼びも敬語も他人行儀じゃない?」
「…はあ」
「僕の名前も、知らないんじゃないの?」
「えっ…」
廣川くんの…下の…名前…
うそ…
わかんない……
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