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白い肌にくっきりとついた俺のものだという証に、優越感が腹の底から這いあがってくる。もっと付けたいと唇を肌に触れ合わそうとした瞬間、凪が俺の胸を力強く押し戻した。
「凪?」
「…痕は、付けないで」
「何で」
「だって……明後日には実家に帰省するから」
「あぁー…そうだったな、悪い」
両親に見られたら確かにまずいだろう。もう付けてしまった痕は一応服で隠れそうだが、今は夏場で実家でタンクトップなんかを着たらすぐにバレる範囲だ。そこまで考えが及ばなかった自分に、相当惚れてるんだなと改めて実感した。
眉を下げて申し訳ないという表情で凪を見ると、潤んでいた瞳から涙が零れていた。心なしか、顔色も悪くなっているような気がする。俺は何か間違っただろうかと慌てて凪を抱き起し、膝の上に座らせた。
「ごめん…怖かったか」
「…俺、噛まれるのはダメみたいです」
「分かった。もうしない」
「約束、ですよ?」
「あぁ……だから、続きしても…いいか?」
ここで止められる自信は限りなく無いにも等しいものだったが、怖がる凪を抱いても意味がない。2人で気持ちよく繋がることが、この行為の目的だ。
自分でも情けない顔をしているという自覚はあったが、今はプライドより大事にしなければいけないものがある。恐る恐る聞いた俺が可笑しかったのか、凪はふふっと優しい笑みを浮かべて小さく恥じらいながら頷いた。
凪のすべてが愛おしい。可愛くて可愛くて仕方がない。この歳にもなって男子高校生にこんなに骨抜きにされるとは思ってもいなかった。それでももう、凪と出会う前には戻りたくない。
「痛かったら我慢しないで言えよ」
抱えていた凪の体をもう一度倒し、あらかじめ用意していたローションをベッドの横の小さな棚から取り出して手のひらに出す。両手で少し温めてから、小さな蕾にゆっくりと押し当てた。
馴染ませるようにローションで蕾の周りを濡らす。男ならば普通に生きていれば絶対に他人に触れられることのない場所に、俺は今触れている。それがどんなに凄いことかヒシヒシと感じながら、ゆっくりと蕾に人差し指を押し込んだ。
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