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第2話
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王様は「或る人」にどうしたら好きになってくれるか尋ねました。「或る人」は王様に
「もし体重が50キロになったら口を利いてあげてもいい」と言いました。王様は必死にダイエットして100キロあった体重を1年足らずでなんとか75キロにまでしました。周囲の家来達は王様を心配し、もうこれ以上やれば王様の命に関わると言って止めました。しかし「或る人」は満足せず、笑顔が気持ち悪いと言いました。王様はどんどん笑わなくなりました。
いつもはわがままだけど優しく、国民が困っていれば自分の食べ物や服や家を分け与えていた王様は国民から愛されていました。お城から追い出された人達にも王様はいつも個別に土下座をして謝り、もっと給料が良く楽な仕事を与えていました。
しかし王様は笑わなくなり、次第に人々に冷たくなっていきました。
王様は小さいころからよく泣く子でした。人々はそんな王様を正直で愛らしく思っていました。しかし「或る人」は泣き虫は気持ち悪いから嫌いと言いました。王様は泣くことさえなくなりました。「或る人」はその間、王様に隠れて女の子達といちゃいちゃしていました。
王様にもらった家で
王様にもらった称号で誘惑して
王様にもらったお金を使って
王様にもらった宝石をあげて
女の子達と毎日毎日働かずに楽しく暮らしました。その中にとびきり可愛い子がいました。「或る人」はその子と結婚し、子供が産まれました。しかし、王様にバレてはいけません。バレたら殺されてしまうかもしれないのです。そこで「或る人」は町の端っこに家を買って家族と暮らすことにしました。
もちろん、家を買ったお金も王様にもらったお金で、王様に告げ口されないようにご近所さんに払ったお金も王様にもらったお金で、生活費も王様にもらったお金です。
王様は最近、「或る人」の様子がおかしいと思い、兵士に命じて調べさせました。すると「或る人」には妻子がいるとわかりました。
王様は激怒して「或る人」に問いました。
「なぜ妻を設けるなら言ってくれなかったんだ!正直に最初に君から言ってくれれば、きっぱりと踏ん切りがついたのに!今からでもいいから真実を話してくれ!」
しかし「或る人」は王様に妻子はいない。兵士が嘘をついた。と言い返しました。王様は別の兵士に命じてもう一度調べさせ、さらに別の兵士に最初に調べた兵士を尋問させました。しかし、結果は変わりませんでした。
「或る人」は王様を騙したのです。
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