アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
―――
俺が施設だと告げると、少し沈黙が流れた。
そして俺の名前と施設の名前を聞くと、すぐに電話をかけ俺の事を引き取るという方向で話をつけたみたいだ。
「今更だが、お前歳は?」
「18」
「親は?」
「父は死んでいて、母は…知りません。俺5歳から施設にいるので。だから親なんていませんっ…」
「なるほどな。大体分かっていると思うが、俺は今は壱田組のナンバー2で藤堂龍志(トウドウリュウジ)。歳は30。今日からお前は俺の犬だ。俺の命令には逆らうな。この家からの勝手な外出も禁ずる。それと…竜(タツ)、お前家事は出来るのか?」
「はい、一応…。掃除と洗濯と料理くらいは…」
俺がいた施設では家事は当番制だったから、一応最低限の家事は出来る。
掃除にテクニックは持ち合わせていないし、洗濯も特にこだわりは無く洗濯機が洗った物を干すだけ、料理だって凝った物は作れないし作り方を知っているのは定番なメニューばかりだけど。
「そうか、なら掃除洗濯は今日からお前の役目だ」
藤堂さんは俺に役目をくれた。
「あの、藤堂さんは普段、何を……あっ」
何をしているのかを聞こうとしたけど、この人ヤクザだった。
仕事は、人殺したりお金騙し取ったり、拳銃で頭ぶち抜いちゃったり、海に沈めたりとかだよね。
聞いちゃダメなこと聞いちゃった。
「拳銃所持は捕まる。法に触れる事はしていない。普通に会社経営だ。親父から譲り受けた会社だがな」
なんで思っていることが分かったんだろう。
というか、ヤクザも経営なんて出来るんだ。ヤクザが普通に働いているなんて想像できない。
初めて知ることばかりで頭が追いつかない。
藤堂さんは朝が早いらしく、シャワーを浴びて寝ることになったんだけど…
「来い、風呂だ」
場所の説明かと思ってついていくと服を脱ぐように言われ、ペットの俺は拒否権なんてもちろん無く全裸になって必死に前を隠していた。
同じく全裸なのにどこも隠すことなく堂々としている藤堂さんの体に目が奪われる。
同じ男なのに、胸板は厚く肩幅もあって無駄の無い引き締まった体に程よい筋肉。
それに比べて俺は…肩幅も狭くなで肩で無駄な肉も無けりゃ筋肉もない、女みたいな華奢な体。
「なんだ。誘っているのか」
「はぁっ?!違う!!いや…っ、あの、すみませんっ」
確かに女みたいな華奢な体つきだけど俺は男だ。
ちゃんと男の象徴だって付いている。藤堂さん程大きくはないけど。
1人じゃ十分すぎる広さの浴槽で、自分で洗えるのにされるがまま髪と体を洗われ、何故か50を数えさせられた。
完全に子供扱いされている。
まぁ藤堂さんからしたら12歳も下の俺は子供同然なのかもしれないけど。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 39