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蓮との行為後、俺は蓮の家で夕食中だ。
「樹ー。やっぱ今の季節はしゃぶしゃぶが一番美味しいよねー。」
「それな。温まるしね。」
蓮との行為後はいつもどっちかの自宅で夕食を食べる。
そして帰宅・・・という流れだ。
「樹ー。お茶とってー。」
「はいはい。蓮様。」
「うわー。樹が言うと無駄にかっこよくてムカつくー。」
こいつの家には酒が置いていない。
というのも、親がたまに帰ってくるからだそうだ。
「俺さー、なんかこの家で一人暮らしみたいになっちゃってんじゃんー?だからー、樹とか来てくれると嬉しいんだよねー。」
「ふーん。俺は一人暮らしだけど全くそんなこと感じない。」
「それは樹が人間嫌いなだけでしょー。普通ならそう感じるってー。普通ならー!」
普通ならを強調しやがって。
どうせ俺は普通の人間じゃないですよ・・・。
こいつは裏が無ければ確実に可愛いと思う。
男に可愛いって変かも知れないが、実際そうなのだ。
大きい猫目に長いまつ毛。赤くぷっくりとした唇にふんわりとした印象。
女は綺麗と言うらしいが、俺にとっては可愛い。
ただもう1回言うけど、裏が無ければ、だ。
こいつは俺と同じ人種だから、誰彼構わず抱く。
そこまでは構わないのだが、告白してきたやつに対しての扱いが雑過ぎる。
言い方の問題なのだが、こいつの断り方は遠慮がない。
だからこないだなんて、
「は?君の外見で何言ってんの?恥ずかしくて隣歩きたくないから、セフレでいるのも正直嫌だったし。そんな奴と付き合える?」
この断り方だ。
俺は面倒事が嫌いだから、優しく宥めるように断るが、こいつは反対だ。
なんとも、泣きつかれるのがいいらしい。
何がいいのか俺には理解不能だが。
「樹ー!もうそろ帰んないと明日やばいよー。」
「帰りますよ・・・。」
帰ってほしいなら直接そう言えばいいのに。
こいつの目線と態度で威圧されるのは昔からだ。
「ばいばいー!また明日、駅でねー!」
「あぁ、おやすみ。」
「おやすみー。」
この後の悲劇を俺は知らなかった。
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