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☆子守唄
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かあ様の子守唄を聞いていたら涙が止まった。赤ちゃんだった時、何で歌っているのか分からなかった。
でも声が優しくて聞いていたら心地よくていつの間にか眠りについていた。ずっと優しかったのに一方的に怯え続けた。
゛勇気を出して゛
今なら身体も震えてない。足を一歩一歩前に出す。距離が近付いても震えない。
「かあ様!!」
手を広げて待ってくれていたかあ様に飛び付く。優しく抱き締めてくれた。
「あぁ、やっと抱き締められた。偉いわ、フィちゃんは強い子ね」
嬉しくて尻尾が揺れる。隣にいる兄二人が頭を撫でてくれた。
「かあ様、ありがとう」
僕を悪夢から救ってくれて。僕は゛フィーリィー゛で今の家族は僕を愛してくれている。
だから大丈夫。兄二人が離れても帰って来るのを待っていられる。
「とう様」
かあ様とは身体にさわるからあの後、少し話して部屋を出た。
今はルーにぃとクーにぃと執務室に来ている。不思議なほど落ち着いてる。前はあんなに怖かったのに。
とう様が椅子から立ち上がり、ルーにぃと手を繋いだいる僕の側までゆっくり来るとしゃがんだ。
「フィーリィー、尻尾に触るか?」
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