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この世界は、父様や母様みたいに゛太やかな人゛ルーにぃやクーにぃみたいな゛細い美形゛どちらかがほとんど。
それで僕みたいな太くもなく美形でもない中途半端な平凡な容姿はとても美しく見えるらしい。
その上、世界一綺麗とされている゛黒色゛領地の黒色は僕だけ。希少でもある。
でも美しいって言われてもピンとこない。にぃ達の方が綺麗。
「カグヤちゃんと違って誰かが無理矢理フィちゃんを伴侶にしようとしたらお兄ちゃん二人や旦那様が怒り狂って大変な事になるでしょうね。勿論わたしもリズも許さないわ」
リズが目をつり上げてうんうんと頷いている。結婚の話はまだ先だよ!僕まだ五歳。
「母様、魔法、分かる?」
話題を無理矢理変える。
「不思議な力よね。意味は分かるわ。一瞬で綺麗なドレス姿になったり、女性が老婆になったり、害獣にされちゃったり、魔法は良いことばかりじゃないのね」
「リズは分かる?」
「はい、フィーリィー様のお話はどれも好きです。絵本になれば欲しいです」
前世では有名なおとぎ話。僕も好き。
「この後、旦那様の所に行くのでしょう? 絵本になったら可愛い絵もつくだろうから私も欲しいわ」
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