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「お帰りなさい、クーにぃ!」
ドア前でリズと一緒に待ち構えていた。飛び付くと抱き止められ抱っこされる。
「ただいまー、フィ」
兄の頬に口づけると額にチュッと返された。抱っこされたまま、僕の部屋まで一緒に向かう。
「ねぇ、くーにぃ、僕はお家のお手伝いやお勉強をしなくていいの?」
部屋に入ると降ろされ、ローブを脱ぐクーにぃに首を傾げてきく。
「フィはね~、文字を書けるし、計算もできるし、兄上と僕が絵本以外も読んでいたでしょう? それで国や他領や歴史とか覚えているし、食事の作法も完璧! 他の礼儀作法はもう少ししたら母上に習えばいいんだよー」
成る程と頷いて、他は? と横に首を傾げる。
「家の事も母上がもう少し大きくなったら教えると思う。フィが今、することは体力作り! 無理無くするには、いっぱい遊ぶことだよー。体力がついたら剣術や武術を習おうね」
ヨシヨシと頭を撫でられ、今、唯一しないといけない事が遊ぶなのだと知った。
「頑張るのっ!!」
ピンと尻尾を真っ直ぐ立てて意気込む。今は少し走っただけで息が上がる体力しか無い。
でも兄に甘えて抱っこ移動は止めれない。その分も頑張る!
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