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「うん、やっぱり幸仁の作るご飯は美味しいね!」
「本当ですか!嬉しいです」
「本当、幸仁と結婚する人は羨ましいね、幸仁みたいな奥さん作りたいけど俺外出ないしな~出会いがないよ~」
「はは…皆これくらいできますよ」
料理だって、章優さんのためにたくさん練習したんだ、別に他の人に食べさせたいとも思わない。
家事だって本当はやった事なかったけど、章優さんには助けが必要だと思って家で手伝いして覚えたんだ。
なのに、誰か知らない人に章優さんが取られていくの嫌だな…。
「幸仁?どうした~?」
「へ、いや…やっぱり章優さん、結婚とか考えるんだなーって…」
「まぁ俺も、もう26歳だからね~」
俺と章優さんは7つ離れている、そして出会って9年経った。
成長したくせに得意な事も取柄も何もない俺に比べて章優さんは昔から全然変わらない。
章優さんは顔立ちも整っていて、色は白くて背も高くて優しくて落ち着いてて…日常的に過ごしていたらきっと凄くモテただろう。
俺みたいな凡人で地味な奴、釣り合わないって分かってても、きっと俺は諦められない。
「幸仁、俺と結婚する?」
「ははは…は、へ?……は?!?!?!何言ってるんですか?!」
「幸仁は本当に可愛い反応するねw
だって俺、幸仁居ないとだめだめだしさ?幸仁みたいな奥さん探すより、幸仁を貰っちゃえば解決~みたいな?」
「そ、それ…!章優さんが外に出たくないだけでしょ!!それに日本じゃ同性の結婚は禁止されてますよ!!」
結婚できるならしたいですよ、もちろん。俺はずっと貴方に尽くすと決めたんですから…!
章優さんは目を瞑り頬杖をついて微笑んでいて、1人で動揺している俺が凄く子供に思える。いや、実際すごい子供なんだけど…。
「どう?幸仁は嫌?」
「なっ……あの、嫌なわけ…じゃ」
「じゃ、決まりだね!これからもよろしくね俺の奥さん♡」
章優さんはいつも唐突だ。それに慣れていたつもりだったけどさすがに今回は唐突なんてものじゃない。
その後何度も話を振ったが章優さんは聞いてくれなかった。
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